信頼感がコンバージョンへ転換させる
続いて平岩氏は信頼感とコンバージョンの関係性について触れた。
「アフィリエイト、SEO、キャンペーン、ウィジェット、PR、SEM、eメールなど、いろいろなツールを使ったマーケティング活動をされています。SEO、SEM、アフィリエイトなどを駆使して人を集め、ランディングページを最適化し、そしてエントリーフォームを最適化する。こうして、コンバージョンに結びつきます。当然、何かモノを買う場合は、個人情報を入力する必要がありますので、サイトへの信頼感がないとなかなか購買には結びつきません。言いかえれば、サイトの信頼感を提供できればコンバージョン率も変化する可能性があります。そのためにセキュリティも見える化することができればと思っています」
日本べリサインが提供するセキュリティサービスは、暗号通信の機能を提供するSSL証明書だ。ユーザーとサーバー間で暗号通信以外に、企業認証も提供している。これは、エンドユーザーがたどり着いたサイトが本当にその所有者のサイトで、なりすましではないことを証明するもの。この2つから訪問したサイトが本物であるという安心感をもとにトランザクションが発生する。
EV SSL 証明書でセキュリティを見える化
そして、セキュリティを見える化する仕組みとして新しく提供しているのが「EV SSL 証明書」だ。平岩氏は、ブラウザのアドレスバーが緑のバーになっているもの、ピンクのものを提示し「IE7以上ですと、色の変化が見えます。これはEV SSL 証明書を入れているとバーが緑に変わるもので、緑のバーが見えれば本物のサイトであることを表しています。今まではページの端の方に出ていた鍵マークも、アドレスバーの近くに出るようになりました。FirefoxやOperaなど他のブラウザでも最近はグリーンになるようになっているので、浸透度も高まっています」とEV SSL 証明書の概要を説明した。
さらに平岩氏は「緑色のバーを見せることにどれだけの価値があるか、実際に調査しました」と、国内800名のネットユーザーに対して行った調査結果を披露した。結果は、87%がショッピングの際、可能な限り緑色のアドレスバーのあるサイトを利用したいという反応となったという。
アドレスバーの隣には企業名も表示され、3回に1回は“ベリサインによって識別”と表示される。平岩氏は「これによってお客さまに安心感を与えます。実際にEV SSL 証明書を導入する企業についてどう思うかというアンケートを一般ユーザーにとってみました。すると『セキュリティ意識が高い』『信頼が持てる』『好感が持てる』『安全を大事にしている』『お客様を大事にしている』という答えがでました。昨今セキュリティの事故などありますが、そんな中お客様を大事にしているというイメージが一般のユーザーに伝わるということが重要だと思っています」と、これまで裏方であったセキュリティだが、EV SSL 証明書を導入することで安全をアピールできる手段になってきたと語る。
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