ユーザーはサイトを大手ショッピングモールまたは検索で探す
Q2‐1では商品を購入するeコマースサイトはどういった方法で見つけることが多いか尋ねた。
その結果、楽天やYahoo!ショッピングといった大手ショッピングモールから探すのが66.2%、商品名で検索するのが63.1%となっており、この2つがとび抜けて高いという結果になった。楽天やYahoo!ショッピングといった大手ショッピングモールの利用はeコマースを探す上で、最も一般的な方法になっていると言えるだろう。
また、商品名で検索する人は、すでに商品への興味や購入意欲が高いと考えられる。そのため、検索結果に出てくるサイトはそのまま商品購入のきっかけになると言えるのではないだろうか。
Q2‐2では、Q2‐1とQ1‐1を掛け合わせ、eコマースサイトの利用頻度別に商品を購入するサイトの探し方に違いが見られるのか調べた。
eコマースサイトでモノを買うことがほとんどない人は、そもそも全ての回答が他の回答者に比べて低い傾向がある。そのため、広告をクリックしてeコマースサイトに行く傾向が他の人たちに比べて多くなっていることが分かった。
eコマースサイトでモノを買うことがほとんどない人は、eコマースをよく利用する人たちのように、特定のサイト名で検索するほどまだeコマースサイトに慣れていないため、広告をクリックするという傾向にある。そのため、eコマースサイトをほとんど利用していない人たちも、広告等のきっかけ次第で今後eコマースサイトをよく利用するようになり得る潜在層と考えられるだろう。eコマースサイトの広告訴求は、あまり利用に慣れていない潜在層に向けた内容が効果的であるかもしれない。
Q3では商品の種類ごとに、どこで購入する傾向が高いのかを尋ねた。実際のアンケートでは、以下の購入経路のほかに、ラジオ通販や雑誌通販なども選択肢として用意したが、1%に満たない回答となったため、それらは全て「その他」にまとめた。
ほとんどの商品は、実店舗で購入するほうがまだ多いという結果になったが、その中でイベントチケットや航空・鉄道チケットはインターネット通販での購入の方が頻度は高かった。チケット関連はすでにリアルで買うよりも、インターネットにて購入することが定着しつつあるようだ。モバイル通販で購入されるものとしては、コンテンツ関連が中心となった。
また、カタログ通販では、ギフト・中元・歳暮や、衣料・アクセサリー・ファッション関連、家具・雑貨・小物、美容用品などが購入されていた。
次回はeコマースサイトを使っているときに感じる不満点等についてまとめる。
本調査はインターネットリサーチを使ったものです。あくまでも指標や参考データとしてご活用下さい。業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっ ても調査結果は大きく異なると考えられます。より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。また、本調査は株式会社ボーダーズが提供するセルフ型アンケートリサーチシステム『アンとケイト』を使用して調査を行っております。