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第106号(2024年10月号)
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MarkeZine Day 2009特集

データマイニングツールはココまで進化した
ダイレクトマーケティングの事例紹介【MarkeZine Day 2009】


 10月2日(金)に開催された「MarkeZine Day 2009」。「ネット時代の商売繁盛の極意を徹底追求」というキャッチフレーズのもと、A・B2会場で計16のセッションが行われた。A会場6番目のセッションでは、株式会社ブレインパッド佐藤洋行 氏が登壇。マーケティングへのデータマイニング活用について講演した。【バックナンバー】

数理的なマーケティングのための5ステップとは

 現在のマーケティング領域を取り巻く環境を、“市場環境”“マーケティング環境”“消費者傾向”という3つの視点からとらえた場合、まず市場環境では景気の悪化によりコストの削減を求められる。また、マーケティング環境においても予算削減が叫ばれ、予算内で実施された施策に対しても厳密な効果測定が求められている。さらに、消費者の趣味趣向は多様化し、自ら情報の取捨選択できる力を得た消費者は、企業からのアプローチを邪魔に感じるようになっている。

 こうした状況下において、多くの企業はマーケティングROIを最大限に高めなければ企業目標を達成できないと感じているにもかかわらず、消費者に受け入れられるマーケティングの形が見えないという悩みを抱えているのではないだろうか。

 佐藤氏は、製造業では厳格なコスト管理でROIを高める手法がとられているが、マーケティングの領域にはまだ十分にその考えが浸透していないとし、「逆に言えば、製造業で成功したような化学的なアプローチを取り入れていけば、まだまだ生産性を向上させる余地があることを示しています。ただツールとしてIT技術をマーケティングに採り入れたからと言って、すぐにマーケティングROIが上がるわけではありません。そこで弊社はマーケティング自体を科学し、数理的データに基づく合理的なアプローチをマーケティングに取り入れ、ROIを最大化することを考えています」と語る。

株式会社ブレインパッド
インテリジェンスインテグレーション部セールス&マーケティンググループ
佐藤洋行氏
株式会社ブレインパッド インテリジェンスインテグレーション部セールス&マーケティンググループ 佐藤洋行氏

 ビジネスシーンでのデータマイニングとは、膨大なデータの中からビジネスに役立つ気付きや知識を宝のように発見、採掘することであり、マーケティングの正解を教えてくれるものではない。数理的なマーケティング活動を行うためには、次の5つのステップを順次実施し、PDCAサイクルを回していくことが、データマイニングの真価を発揮するためには重要となる。

  1. 顧客へのアプローチおよびレスポンスのトラッキング
  2. マーケティングに有用なデータの蓄積
  3. データマイニングなどを利用したデータの分析
  4. 顧客への最適なアプローチの計画
  5. 顧客への最適なタイミングでの適切なオファーの実行

 講演内では、この中の3番目~5番目のステップ、特に“データマイニング”“キャンペーンの管理”“レコメンデーション”の3つに着目し、実践方法についての説明が行われた。

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この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

 就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・翻訳ツールなど...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/11/06 17:13 https://markezine.jp/article/detail/8910

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