混沌からさらなる変化に向けて
このように、広告手法の盛衰はインターネット関連ソフトウェアの技術革新、消費者の利用サービスや利用態度の変化などによってもたらされたものだ。それらは成熟したものではないので、今後も変化していくだろう。好調なリスティング広告には、登録商標の侵害や不正クリックの問題がくすぶっている。ビデオ広告も、関連技術の仕様変更によっては振り出しに戻りかねない。一方、新たな広告手法として行動ターゲティング広告やRSS広告などが覇権をねらっている。
広告主に求められるのは、このような混沌とした情勢を理解したうえで、有効な広告手法を見極めることだ。わからないものには手を出さないというのはひとつの戦略だが、わからないからこそ挑戦してみるのもひとつの戦略といえる。