アクセスログを分析して初めて適切な改善策が見つかる
例を挙げて考えて行きましょう。
単純化した数字になりますが、1,000万円の広告予算でLPに1000人を集客しました。申し込みフォームへの到達率は5%で50人がたどり着いたとします。そうして申し込みが5人だったとします。これでは部長や役員に怒られてしまいますよね。改善しなければダメだという話になります。

それでは、目標として「申し込み件数を2倍にしよう」となった時に、どこを直せばよいのでしょうか。まずはLPに人を集めるところに手を入れて、「2,000万円の予算をかけて2,000人を集客しましょう」という方針を立てたとします。集客する数は倍になりますが、申し込みフォームを変えないと、最終的なコンバージョン率(以下、CVR)が0.5%なのは変わりません。
申し込み件数としては2倍の10人になりますが、予算としては2,000万円をかけてしまっています。昨今の企業で「お金をたくさん使って良いから成果を倍にしてくれ」とオーダーする上司はいませんから、この方法論ではダメですよね。
そうなった時に考えられるのが、1,000万円の予算で1,000人の集客は据え置いて、申し込みフォームのところでのCVRを改善することです。CVRを改善できれば、同じ集客人数で、申し込みフォームへの到達率が同じでも、申し込みの人数は上がります。では、CVRを改善するためには何が必要かというと、アクセスログを解析して、どこが悪いのかというのを見つけることなんですよね。
当然、申し込みフォームでのCVRだけではなくて、LPから申し込みフォームへの到達率が5%しかないことが問題になることもあります。いずれにせよ、ここから先はアクセスログを解析しないと、適切な改善策を確実に見つけることはできなくなってきます。