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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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ビジヲタ必見!「すべらない事業」の作り方

マーケターが作った専門学校の話。すべらない学校経営とネットPRのコツ


マーケティングで現在積極的に行っていることを教えてください

 まず、Webを使ったプレスリリースの積極的な活用です。

 企業などでは、商品自体の告知効果を高めるために利用するケースが多いと思われますが、我々は、学校のブランディング効果を高める施策のひとつとして行っています。

 プレスリリースを継続して発信することにより、Webで検索してくる志望者にアクティブな学校という印象を持っていただけるのではないかと考えています。高校の先生方や卒業生の就職先企業などへ、当校の教育理念や教育成果を伝えることにも役立っています。

 オープンキャンパスや学園祭には、本来それぞれに違った目的がありますが、ここも、リリースでもって当校を外部に表現できるチャンスと捉え、
当校のカリキュラムと親和性の高い文化人やアーティスト、タレントをブッキングしてプレスリリースの拡散に生かしています。

 また、リリースとは別に、コミュニケーションツールとしてもWebマーケティングは有効ではないかと考えています。

 例えば、本年度は、当校のイメージキャラクターとして、「コベコちゃん」という萌えキャラクターをWebサイトのコンテンツに採用しています。

 学校のWebサイトである以上、信頼性や、知性は最低限確保する必要がありますが、それを強めすぎると志望者の中核である高校生たちと距離感を生み出す要因になりかねません。

 そこで、当校とのカジュアルなコミュニケーションの入り口としてキャラクターを取り入れたのです。

 ブログTwitterを通して、志望者や在校生とのフレンドリーなコミュニケーションをはぐくむツールとして、非常に好評です。

 コミュニケーションといえば、私自身も校長ブログによる情報発信をはじめました。こちらは、志望者はもちろん、当校に関心を持っていただきたい、志望者の親御さんや卒業生の就職先となる企業の方々、地元の方々への情報発信です。ワタシ個人の、体温の伝わるブログになれば、これもコミュニケーションツールとして有効なのではないかと考えています。

 結果として、専門学校としては日本初、という事になった Twitterの導入に関しても、実は、もともと学生や志望者との双方向コミュニケーションを目指しての試みだったのです。

 後に「専門学校としては日本で初めて」と知り、結果的にプレスリリース同様、ブランディング効果にもつながったと思います。

実際にニュース発信はどの程度の頻度で行っていますか?

 現状は月に2回ペースです。

 広報部では毎週、PR会議を行い学内から集まってきたニュースを選定し価値があると思われるものに関してリリースをする仕組みを作りました。
そのためには、学校にかかわる者すべてが、ニュースの発信者であるように心がけています。

ニュース作りのコツは何かありますか?

 まずは、地域特性を最大限に生かす事だと考えています。

 地域密着の学校として神戸というブランド名を生かしたような地元連動のニュースや当校の売りである産学連携のニュースなどを生み出すことを意識して、校内のイベントなどを企画しています。

 また、送り手主導のロジックになってしまわぬよう、常に、高校生たちは、社会は、何を考えているのか?という事を意識しています。

 企業的な考え方でいけば「そのニュースにニーズがあるのかどうか」という事です。

 そのためには、外部コンサルの客観的意見に加えて、ブログ、TwitterなどのWebサービスを、単なる宣伝媒体と考えず、コミュニケーションツールとして意識的に利用して行くことが、今後の大きなヒントになると考えます。

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この記事の著者

矢作 嘉男(株式会社ハチワン)(ヤハギ ヨシオ(カブシキガイシャ ハチワン))

株式会社ハチワン代表取締役。New Jersey City University卒。
中国人観光客向けクーポンサイトなどインバウンド媒体を運営。
2011年、中国のインターネットプロモーション事業を行う北京博洛密網絡科技有限公司と提携し、中国向けプロモーション事業を開始。本当に成果の出る中国市場向けインターネットマーケティングのみをを提供し、インバウンド向けから中国現地進出向けまで数多くの実績を持つ。
プロモーションのご相談:info@813.co.jp

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/12/28 16:50 https://markezine.jp/article/detail/9238

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