最新の動画配信トレンドに対応したBrightcove 4の新機能
そんなBrightcoveのビデオプラットフォームは、2009年11月に新版のBrightcove 4にメジャーアップグレードされている。主な新機能は次の通り。
- 動画パフォーマンスを計測する分析機能を強化
- iPhone専用アプリケーション開発のためにSDKを追加
- カスタムクラウドエンコーディングにより、さまざまなサイズ・解像度の動画を、より高品質に自動エンコーディング
- Twitter、Facebook、MySpaceなどのソーシャルメディアへの共有機能を追加
分析機能を強化
動画を導入したとしても、成果につなげられなくては意味がない。コンバージョン数などへの影響は既存のアクセス解析ツールなどで解析できるが、動画がどこまで見られたのか、動画のどの部分がアクションにつながったのか、動画についての詳細な分析もしたいところ。Brightcove 4では、そうした分析を可能にする機能を備えている。動画コンテンツのA/Bテストをより効果的に進められるだろう。
iPhone用のSDKを追加
また、動画視聴のデバイスとして、iPhoneなどのスマートフォンの利用が増えているという。
「この半年くらいでかなり急激に増えてきています。BlackBerryやPalm、Android携帯からの閲覧も含まれますが、世界全体のトラフィックの10%くらいがスマートフォンによるものです。日本でも5~10%くらいは出ています」。今回のBrightcove 4でiPhone用のSDKが付いてきたのにはそうした背景がある。
SDKにはEmailでの通知機能、Twitterとの連携、カバーフローで動画を選ばせる機能などが含まれている。「iPhoneはマルチタスクではないので、動画とメール・Twitterなどを連携させるのにアーキテクチャ上の制限があります。そうした機能を1つのアプリケーションの中で完結したい、というニーズがどうしても出てきますので、iPhone専用のアプリを開発するためのSDKを用意しました」と狙いを語る(以下の動画はiPhone用SDKのデモ動画)。
エンコーディングの柔軟性を強化
3つ目の特徴はエンコーディングのオプションに柔軟性を持たせたこと。PC用大画面サイズの1280×1024から、iPhone用のサイズまで、1つの動画からそれぞれ作成できるようになっている。
また、Adobeのダイナミックストリーミング機能にも対応。ネットワーク帯域と端末のCPU負荷を見て、リアルタイムで適切な解像度の動画を選んで配信してくれる。この場合、異なる解像度の動画を用意する必要はなく、動画を1本アップさえしておけば、あとはBrightcove側で処理してくれる。
ソーシャルメディアとの連携強化
ボタン1つでTwitter、Facebook、MySpaceなどに動画を投稿できるという機能だ。Twitterからのトラフィックも無視できない量になってきているそうで、アメリカではTwitterなどにも投稿してもらい、そこからさらに人を集めてくるというマーケティング手法が一般的になってきているという。
以上のような新機能を備えたBrightcove 4は、今なら30日間の無料トライアルも可能だ。思い立ったが吉日。この機会に動画マーケティングを試してみてはどうだろうか。