電通のまとめによると、2009 年(1~12 月)の日本の総広告費は5 兆9222 億円(前年比88.5%)で、2008年に続いて前年を下回った。媒体別では、雑誌(前年比74.4%)、新聞(同81.4%)テレビ(同89.8%)が大きく減少。マスコミ4媒体広告費は5年連続して前年を下回っている。
前年比で増加したのは、インターネット広告費と衛星メディア関連広告費のみ。インターネット広告費(媒体費+広告制作費)は7069億円(前年比101.2%)。うち媒体費(同101.4%)は5448億円。モバイル広告費は1031億円、検索連動広告費<PC 領域のみ>は1710億円となった。
PCインターネットにおける広告、ウェブ(PC)広告では、広告予算の削減や媒体のページビューの伸びが頭打ち傾向にあることから、バナー広告などは前年よりも減少。PCインターネットにおける検索連動広告は成長率は鈍化したものの、費用対効果を重視する広告主によって堅調に推移している。
モバイルインターネットにおける広告、モバイル広告は、3G端末や通信定額制などの普及に後押しされて成長。モバイル検索連動広告も引き続き伸びている。
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