なぜ、ロングテールと募金は相性がいいのか?
ここでロングテール理論をおさらいしておく。
ロングテール理論においては、「大量の微小を合計して、それが最後は膨大になる」わけだが、これは「多くの人から少額のお金を集めて、最終的に巨額にする」という募金の基本的考え方によく合っている。
一部の大口募金する企業、団体のみに頼るのではなく、無数の人の小さな善意を大きな支援に育てようというのが、募金の精神だ。つまり、募金においては「ロフティヘッド(一部の大口募金)」よりも「ロングテール(無数の小さな善意の集まり)」の方が重視されると考えられる。
そして、この精神を実装しうる可能性を秘めているのが、GoogleやAmazonなどロングテール・ビジネスを営む企業であろう。そろそろ直接的に言ってしまうことにする。
要するに、ロングテール企業、特にGoogleは、ワンクリック数円のアドワーズ広告でチャリンチャリンと広告費を集めて、集積して、巨富につなげるノウハウとインフラを持っている。
そのノウハウを使って、少額の募金を集めて、巨額の寄付金にして、寄付したみたら良いのではないかと思ったわけだ。
と、ここまでいって、具体的な方策はGoogleに丸投げしたいところであるが、それもどうかと思うので、ちょっと具体的な枠組みを試案として述べてみることにする(その試案にはユニセフも絡む)。
編集部注:Googleは既に、Google.orgという社会貢献をするための組織を立ち上げています。本文は、Google、Amazonが作りあげたインフラを活用することで、効果的に募金活動をおこなうための一意見となります。
【参考記事】ITmediaニュース:Google、慈善プログラム「Google.org」を明らかに