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広告出稿におけるブログクチコミデータの活用


最適な出稿時期の把握

 季節性を伴う商材を扱う場合、ブログ特有のトレンドを把握し、広告を出稿する上での適切なタイミングをつかむことが重要である。

 たとえば、「母の日」というキーワードの場合、ブログのトレンドとしては、図4のように5月にピークを迎え、6月後半まで記述は続いている。

図4 「母の日」に関する記述のトレンド
図5 「母の日」に関する検索のトレンド(Google Insight for Seachより)

 ブログ上では、実際に母の日当日が終わった後、どういったプレゼントをあげたかといった話題が続いたり、プレゼントをあげ忘れたというような話題が続くことも予想される。後者に対しては、コンテンツ連動型広告で、まだおすすめ商品を販売中である旨を訴求すると最後の刈り取りに結びつけるとこができるかもしれない。

 このように、検索行為とは異なるブログならではのトレンドを把握することで、コンテンツ連動型広告の最適な出稿量コントロールに役立てることができる

キャンペーンの効果測定

 前述のように、広告出稿においても費用対効果を上げるためにPDCAをまわしていくことが必要となる。そのため、効果測定をしていくことが非常に重要である。

 コンテンツ連動型広告においては、ブログクチコミサーチ用いて特定キーワードの言及量の推移を見ることで、広告メッセージの波及具合を把握することが有効だ。

 過去、当社において広告出稿を行った、あるキャンペーンに関する「造語」を広告テキストに盛り込んで、コンテンツ連動型広告を配信した。その「造語」に関するブログの言及数や反響(記述されている形容詞など)を図6に記す。

図6 ある「造語」に関する言及数の推移

 出稿直後は数件だけだった言及数が、1週後には10件以上に増え、出稿量に比例して言及数はピークを迎える。また、記述されている形容詞を見てみると、キャンペーン商品の本質(「安全性」や「綺麗」など)が徐々に浸透しているのがわかる。このような検証方法で、コンテンツ連動型広告によるキャンペーン認知の効果をある程度把握できるだろう。

まとめ

 当記事をご覧の方の中には、ブログへの広告掲載はリスキーだとお考えの方もいらっしゃるかもしれない。だが、キーワードを軸に出稿する広告の中で、費用対効果が高いと言われる「検索連動型広告」の効果は頭打ちになりつつあり、成果の母数を拡大していくには「コンテンツ連動型広告」の利用は欠かせないものになるだろう。

 その中のブログでの広告効果を最適化していくために、是非、当記事でご紹介したブログクチコミサーチのさまざまな機能から着手してはいかがだろうか。

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この記事の著者

助川 健太郎(スケガワ ケンタロウ)

2006年アイ・エム・ジェイに入社。ネット広告媒体の開発・営業の経験を経て、現在IMO事業本部にて主にSEMのコンサルティングを担当。
ECサイト、ブランディングサイト、リード生成系サイトなど様々な業種において、独自のフレームワークや数々のツールを駆使した集客および効果向上を施策している。

また、新規ビジネスの開発チームも兼任し、既存の商材とも絡めて
クライアントのマーケティングROIをさらに向...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2010/03/27 13:41 https://markezine.jp/article/detail/9831

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