サイト内コンバージョン率の最大化
続いて「サイト内コンバージョン率の最大化」だが、これは流入ユーザーにできるだけ多くコンバージョンしてもらうための施策となる。その際に最も留意すべきは「その時々のユーザーのモチベーションに対し、適切なコンテンツを提示できているか」である。
具体的に見るべき指標としては、
- ランディングページの種類と流入数
- ランディングページからのユーザー動線
- 離脱ページの種類と離脱数
といったものが挙げられる。
これらのデータを「その時点でのユーザーモチベーションに対して適切なコンテンツを提示できているか」という観点で分析し
- ランディングページと整合性の高い広告クリエイティブの作成
- 離脱が多いページのコンテンツ見直し
- 離脱が多いページへ至るまでの導線見直し
といったアクションを行っていくとよいだろう。以上が「サイト内コンバージョン率の最大化」の考え方である。
流入ユーザーの最適化 vs サイト内コンバージョン率の最大化
ここまで「流入ユーザーの最適化」と「サイト内コンバージョン率の最大化」という観点でWeb解析ツールの活用の仕方を紹介してきた。これらは両方併せて行うのが理想的なのは言うまでもないが、様々なリソースの関係上、そうもいかないケースもあるだろう。
その場合、基本的には手を付けやすいところから行えばよいと思うが、どうしても迷う場合は「サイト内コンバージョン率の最大化」から始めてみることをおすすめする。一般的に、流入がコンバージョンに繋がりやすいサイト構成にした後に、流入の強化にコストを投じた方が、コスト効率がよくなると考えられるからだ。
ストーリーを作る
「流入ユーザーの最適化」と「サイト内コンバージョン率の最大化」を両方推し進めて行くとそれらが決して独立したものではなく、個々に影響しあう存在であることもわかってくるだろう。それはWebサイトを使ったマーケティングが、世の中のユーザーの興味・関心に対するアプローチからコンバージョンに至るまでの一連のストーリー作りに他ならないからだ。
適切なユーザーに適切なアプローチを行い多くのユーザーに笑顔でコンバージョンしてもらう、そんなユーザーとWebサイト運営者の両方が幸せになれるストーリー作りにWeb解析ツールは必ず役立ってくれることだろう。