釣りの成果がいま1つだった原因は?
例えば、魚釣りに出かけたとしましょう。いつもの川なので、今頃の季節にはどんな魚が泳いでいるかはわかっています。あなたが考えることは、大きく2つ。
- どこで糸をたらせばいいのか
- えさをどうするか
さて、日が暮れてもう帰る時間です。今日は前回よりも成果は芳しくありませんでした。そして、あなたは考えます。
「あの岩場がまずかったかなぁ」
「あのルアー、この季節にはちょっと早かったかなぁ」
成果がいま1つだった際、場所が悪かったのか、ルアーが悪かったのか、それとも両方悪かったのか、帰った後で判断するのは難しいですよね。
そうなんです、勘の良い方はお気づきだと思いますが、CTRにも2つの要素が混ざっているのです。だから評価、解釈が分かりにくく、したがって次のアクションにつなげにくくなってしまっています。しかし、「2つの要素が混ざっている」ということを意識さえすれば、見えてくることも多いのです。では、その2つの要素を見ていきましょう。
釣り場所はそこでよかったのか?≒意味のあるインプレッションだったのか?

魚のいない湖で釣りをしても絶対に釣れません。インプレッションがあっても、その媒体閲覧者にターゲットがいなければクリックされないのは当たり前です。Yahoo!ビューティーに育毛剤の広告を掲出しても、CTRは低いでしょう。
逆に行動ターゲティング広告はそもそもターゲットだけに広告をお見せしようという技術なので、この意味でCTRが高くのなるのは当然です。ターゲットの行動特性に合わせた掲載面・掲載時間帯を選ぶ必要があるのは言うまでもありません。また、表示位置(上部、左右部、ページ底部など)によってもCTRの差があることは明確です。上部の広告ほど掲載費用が高いのはご存じのとおりです。
さて、「釣り場所はそこでよかったか?」を分析するためのポイントは、餌は同じで場所だけ変えた場合の結果を比較する、つまり表現が同じもので異なる媒体に出稿しているもの、異なる広告メニューに出稿したもののCTRと比較することです。単純ではありますが、多くの場合はこのやり方で効果的な媒体・メニューを見つけることが可能です。