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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

今日からはじめるアフィリエイトマーケティング実践講座

第3回 最適なコミッション金額の決め方(2)

手軽に達成できる成果も用意しダブルチャンス方式に

 例えば「キャッシングの申込」は、成果対象としては比較的「重たい」つまり簡単には成果があがらないもののひとつでしょう。それゆえ、コミッション金額も数千円と高額になっています。「ハードルも高いけどその分コミッションも高い」という成果は意外と多くあります。そういった重ための成果は、成果獲得に自信がある情報サイトや大物狙いの人こそ参加してもらえるものの、「自分には無理」と敬遠してしまう人も同様に多く現れます。そうなると、成果があがるかどうかまずは試してもらうという機会すら失ってしまう場合もあります。

 そういう場合には、二段階で「軽い成果(コミッション小)」+「重い成果(コミッション大)」を組み合わせるという方法が効果的でしょう。例えば、資料請求で1,000円、サービス申込みに到った場合には3,000円など。エステサロンや通信教育の申込など、金額が大きく、いったん資料請求を行って検討期間を経た後に初めて申込となることが多いようなケースでは、この方式が採用されていることが多いようです。

神戸クリニックのアフィリエイトでは、「資料請求」「適応検査予約」「適応検査来院」「手術実施」と
4段階のコミッションが設定されていて、アフィリエイトリンク経由で資料請求した人が、
最終的に手術も実施すると、高額のコミッションをもらえる仕組みとなっている。

 また、「主な成果は売上だが、より多くのアフィリエイトサイトにまずは提携してもらい、自社のサイトや商品を知ってもらいたい」という目標を掲げるのであれば、期間を区切ってクリック課金やメール会員の登録成果などをプラスするという方法もあります。

 ところで、資料請求はオンラインで行われるからトラッキングできるとして、例えばその後、電話や来店で契約にいたった場合はどうするのでしょう?

 この場合、ある程度の手作業が必要となってきます。資料請求者と契約者の紐付けがきちんとできる顧客管理システムを導入している場合に限られますが、アフィリエイト経由で資料請求を行ってきた人のうち、どれだけが最終的に契約にいたったのかを、例えば月に一回などのタイミングでとりまとめ、ASPの管理画面で成果として計上するための作業を行うなどの方法です。

 トラフィックゲートは、複数の異なる成果を横軸に並べた「コミッションマスター」とでもいうようなデータ構造を用いているため、「資料請求でいくら、その後契約になった場合にはいくら」というような形で、ステップごとに成果を上乗せしてゆく処理が可能です。

 成果対象を単に「資料請求」「無料オンライン見積」だけとするのではなく、その後契約に至った場合には「ボーナス」も支払われるということになれば、アフィリエイトサイトのモチベーションも上がり、紹介のトーンも変わってくる可能性があります。

 「資料請求でハワイ旅行が当たるよ」などの、単なるプレゼントキャンペーンを訴求するのではなく、他社サービスと比較した時の優位性について言及したり、付加価値のある情報も載せたりなど。単に先月何件の資料請求があったのか…だけでなく、その中から一体何人の契約者が登場したのかという数字も示されることで、「2つの目標に向かって頑張ることができる」という点も大きいでしょう。

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本人成果をどうする? ポイント還元を認めるか?

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この記事の著者

和田 亜希子(ワダ アキコ)

1994年早稲田大学政治経済学部卒。住友銀行、ライコスジャパン(検索エンジン)、カレン(メールマーケ支援)を経て2001年独立。アフィリエイトASP「LinkShare」からの受託で、個人アフィリエイト支援業務やアフィリエイトコンテストの開催に携わり、またECサイトのアフィリエイト導入やアフィリエイト・リレーションシップ・マネジメント(ARM)にも従事している。1999年に立ち上げた日本で最初のアフィリエイト専門情報サイト「アフィリエイトINDEX」をはじめ、「東京ホットスポット情報館」「東京...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/08/24 00:00 https://markezine.jp/article/detail/101

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