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大山忍のちょっと気になる海外マーケティング事情

第4回 見込み客を逃がさないためのLPO(ランディング・ページ最適化)対策

アフィリエイト・マーケティングのコンサルティングを行うとき、私が必ずチェックするポイントの一つが広告のリンク先ページ、すなわち「ランディング・ページ」です。「ランディング・ページ」の施策が十分でないと、折角お金をかけてキャンペーンをおこなっても、見込み客をザルの目から流れる水のように取りこぼしてしまいかねません。今回は、米国のレポートを元に、ランディング・ページ戦略のポイントをご紹介します。

ランディングページとは

 ランディングページとは、ネット広告や検索結果のリンクをクリックしたユーザが、最初に訪れるページのことです。昨今、リスティング広告対策として注目され、LPO(Landing Page Optimization/ランディングページ最適化)という言葉をあちらこちらで見かけるようになりました。

 なぜ、ランディングページの施策が重要かというと、広告のクリエイティブを見てユーザが抱いた期待値と、その広告を見た直後にアクセスしたページの内容が期待値に対して適切でないと、ネット広告のキャンペーンとして最も期待される「コンバージョン(購買や資料請求などのアクション)」の十分な結果を得ることができないのです。 では、実際ランディングページの内容がコンバージョン率にどれほどの影響を与えるのか、米国のSEMソリューション会社Atlas One pointが発表した統計データを見てみましょう。

ランディングページが与えるコンバージョン率への影響(リスティング広告)

 このグラフで区分けされているランディングページがどのように異なるのか、例を挙げて説明してみましょう。「旅行保険」と検索したユーザが、「安心の旅行保険」というリスティング広告をクリックしたとします。

  • キーワードと全く一致しない:新しい傷害保険のキャンペーンページへリンク
  • ホームページへリンク:保険会社のホームページへリンク
  • キーワードのテーマと一致:旅行のワンポイントアドバイスのページへリンク
  • 具体的なキーワードと一致:旅行保険の資料請求ページへリンク

 このようにランディングページの内容いかんで、リード生成型(会員登録・資料請求など)のリスティング広告では、コンバージョン率が10倍もの差が生じたという衝撃的なデータがでました。

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この記事の著者

大山 忍(オオヤマ シノブ)

米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併し、アフィリエイトシステムの開発企画やマーケティングマネージャーを務める。

2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベストプラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/08/31 00:00 https://markezine.jp/article/detail/103

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