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具体例で理解する検索連動型広告再入門

失敗しないキーワードの発想方法と
Google AdWordsキーワードツールの使い方


 「良いキーワードがなかなか思いつかない」「どのキーワードに入札して良いか分からない」といった悩みは、検索連動型広告を運用していくうえで付きものです。検索連動型広告を利用するうえで知っておきたい知識や考え方を、重要なポイントに絞って解説していくこの連載。第2回目は、検索連動型広告を利 用する際に必須となる“キーワード選定”の方法と、キーワード探しの強い味方となる“Google AdWordsキーワードツールの利用方法”を紹介します。(バックナンバーはこちら)

キーワード探しを“簡単”にするコツとツールの活用法

 検索連動型広告の運用はキーワード探しから始まります。“自社のサービスの見込み客はどのようなキーワードで検索をかけているのか?”を想像しながら、購買意欲の高いユーザーが検索で使用するであろうキーワードを探しだすことができれば、よりビジネスを加速させることができるでしょう。

 連載第1回でも、キーワードについて簡単に取り上げましたが、今回は実際に私が現場で行っているキーワードの探し方や、その選定方法をより具体的に書き出してみたいと思います。

 なお、今回紹介する主要キーワードから連想しながら他のキーワードカテゴリーを探していく方法を、本稿では“キーワード展開”と呼びます(詳細は後述)。キーワードの展開方法はSEOや、新しいコンテンツ作成などにも応用できます。この機会にぜひ身につけておきましょう。

キーワード展開の要は“連想”

 キーワードを展開する上で欠かせないのが“連想力”です。「自社の見込み客になりえるユーザーはどのようなキーワードで検索をかけているのか?」を、ユーザーの思考を追うように展開してみましょう。今回は、有機野菜を取り扱っているECサイトを例にとって、考えてみましょう。

 有機野菜に限らず、どのような商材の場合でも、まずは自社のサービスを利用する人物を想像してみます。ここでは、「ターゲットA」さんとしましょう。まずは、「商品購入やサービスへの申込をしようとしている人はどのような思考を持っているのか?」という考え方を起点として、キーワードのカテゴリーを洗い出し、思いつく限りを書き出していきます。

【図1】有機野菜を扱うECサイトのターゲットユーザーの場合
【図1】有機野菜を扱うECサイトのターゲットユーザーの場合

 【図1】の様に『有機野菜』の購入を最終目的とした場合、考えられるターゲットAのニーズや目的は多々あります。「健康に気をつけたい」「糖尿病を予防したい」「肥満が気になる」など、さまざまな思考を繰り返し、最終的に『有機野菜』というキーワードで検索するのだという“仮説”を立てます。

 さらに、この流れで健康に気をつけたい人は「他にどのような考えを持っているのか」「どのような理由で健康に気をつけているのか」を想像していけば、『健康志向』から波状してキーワードを洗い出すことができます。

【図2】『健康志向』から関連するキーワードを洗い出す
【図2】『健康志向』から関連するキーワードを洗い出す

 こういったキーワード展開の際、ホワイトボードや紙に書きだしたり、マインドマップを使用するなど、できるだけ可視化しながらキーワードの洗い出しを進めていくことで、さらに発想が湧き、良いキーワードを導き出せる可能性が高くなります。

 コンバージョンに結びつきそうなキーワードカテゴリーを洗い出すことは大切ですが、それ以上に「主要見込み客はどのようなニーズを抱えているのか?」を具体的に理解することが重要です。見込み客が欲しい物は何か、という本質を理解していなければ、キーワードの選定はおろか良い施策を打つことは絶対にできません。

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この記事の著者

阿部 圭司(アベ ケイジ)

アナグラム株式会社 代表取締役/フィードフォースグループ株式会社 取締役。大手アパレルメーカーを経て運用型広告の世界へ。リスティング広告やFacebook広告を筆頭とする運用型広告の領域が得意なマーケティング支援会社アナグラムを創業。その後、フィードフォースグループにグループジョイン後、現役職。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/07/14 13:00 https://markezine.jp/article/detail/10843

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