キーワード探しを“簡単”にするコツとツールの活用法
検索連動型広告の運用はキーワード探しから始まります。“自社のサービスの見込み客はどのようなキーワードで検索をかけているのか?”を想像しながら、購買意欲の高いユーザーが検索で使用するであろうキーワードを探しだすことができれば、よりビジネスを加速させることができるでしょう。
連載第1回でも、キーワードについて簡単に取り上げましたが、今回は実際に私が現場で行っているキーワードの探し方や、その選定方法をより具体的に書き出してみたいと思います。
なお、今回紹介する主要キーワードから連想しながら他のキーワードカテゴリーを探していく方法を、本稿では“キーワード展開”と呼びます(詳細は後述)。キーワードの展開方法はSEOや、新しいコンテンツ作成などにも応用できます。この機会にぜひ身につけておきましょう。
キーワード展開の要は“連想”
キーワードを展開する上で欠かせないのが“連想力”です。「自社の見込み客になりえるユーザーはどのようなキーワードで検索をかけているのか?」を、ユーザーの思考を追うように展開してみましょう。今回は、有機野菜を取り扱っているECサイトを例にとって、考えてみましょう。
有機野菜に限らず、どのような商材の場合でも、まずは自社のサービスを利用する人物を想像してみます。ここでは、「ターゲットA」さんとしましょう。まずは、「商品購入やサービスへの申込をしようとしている人はどのような思考を持っているのか?」という考え方を起点として、キーワードのカテゴリーを洗い出し、思いつく限りを書き出していきます。
【図1】の様に『有機野菜』の購入を最終目的とした場合、考えられるターゲットAのニーズや目的は多々あります。「健康に気をつけたい」「糖尿病を予防したい」「肥満が気になる」など、さまざまな思考を繰り返し、最終的に『有機野菜』というキーワードで検索するのだという“仮説”を立てます。
さらに、この流れで健康に気をつけたい人は「他にどのような考えを持っているのか」「どのような理由で健康に気をつけているのか」を想像していけば、『健康志向』から波状してキーワードを洗い出すことができます。
こういったキーワード展開の際、ホワイトボードや紙に書きだしたり、マインドマップを使用するなど、できるだけ可視化しながらキーワードの洗い出しを進めていくことで、さらに発想が湧き、良いキーワードを導き出せる可能性が高くなります。
コンバージョンに結びつきそうなキーワードカテゴリーを洗い出すことは大切ですが、それ以上に「主要見込み客はどのようなニーズを抱えているのか?」を具体的に理解することが重要です。見込み客が欲しい物は何か、という本質を理解していなければ、キーワードの選定はおろか良い施策を打つことは絶対にできません。