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具体例で理解する検索連動型広告再入門

失敗しないキーワードの発想方法と
Google AdWordsキーワードツールの使い方


Google AdWordsキーワードツールを使いこなしてキーワードを探し出す

 キーワードを展開させたら、そのカテゴリーの中から具体的なキーワードを導き出さなければなりません。キーワードの数は訴求力の数になります。さまざまなキーワードを登録することで、幅広く見込み客に訴求できるようになります。

 数多くのキーワードを見つける際に役立つのが「キーワードツール」です。本稿では、無料で誰でも使用できる「Google AdWordsキーワードツール」を取りあげ、その使い方を解説していきます。

Google AdWordsキーワードツールの使い方(1)キーワードから探す

 まず、Google AdWordsキーワードツールにアクセスします。

※注

Google AdWordsのアカウントを持っている場合は、Google AdWords管理画面上部にある[最適化]タブをクリックし、運用ツールの中から[キーワードツール]を選択します。

 まず、先ほど説明したキーワード展開の手法で得た“主軸となるキーワード”を入力し、[検索]をクリックします。

【図3】Google AdWordsキーワードツール、キーワードを入力し[検索]をクリック
【図3】Google AdWordsキーワードツール、キーワードを入力し[検索]をクリック

 すると、入力したキーワードに関連するさまざまなキーワードと、そのキーワードの競合性・グローバル月間検索ボリューム・ローカル月間検索ボリューム・ローカル月間検索ボリュームの傾向が表示されます。英語などで入札する場合以外は、ローカル月間検索ボリュームだけを指標として見ていればよいでしょう。

【図4】関連するキーワード一覧と、月間でそのキーワードが検索されるおおよその数が表示される
【図4】関連するキーワード一覧と、月間でそのキーワードが検索されるおおよその数が表示される
※解説
  • ローカル月間検索ボリューム
    そのキーワードが日本国内で一月の間にどの位検索されるのかを表す指標
  • グローバル検索ボリューム
    そのキーワードが全世界で一月の間にどの位検索されるのかを表す指標

 この際、購入や申込などのコンバージョンにつながりそうもないキーワードも表示されるので、必ず目視で重要なキーワードのみを抽出することが大切です。

 コンバージョンにつながりそうもないキーワードは、その言葉自体の意味や由来を探しているユーザーが使うようなキーワードや、自社では扱っていない商品カテゴリー名などが該当する場合が多いようです。自社で扱っている商品と関連性の強いキーワードや検索ボリュームなどから、重要度を見極めましょう。

 検索ボリュームが大きいキーワードは当然のことながら検索数が多く、見込み客が多く存在しますが、広告を出稿し続けるにはある程度の予算投下を検討しなければなりません。逆に、検索ボリュームが小さいキーワードでは、数多くの見込み客に訴求することができません。

 しかしながら悩むことはありません。検索連動型広告は成果が上がらない特定のキーワードのみを、早いタイミングで停止することができるので、まずは自社のサービスと関連性がありそうなキーワードを数多く選定し、広告を配信してみるのが得策です。成果があまり挙がらないようであればそのキーワードへの出稿を停止し、徐々にアカウントを最適化していくことができます。

Google AdWordsキーワードツールの使い方(2)サイトURLから探す

 Google AdWordsキーワードツールでは、自身のWebサイトに適したキーワードを、自動的に表示する機能も存在します。使い方は、[ウェブサイト]の入力フォームに、広告のリンク先として使用するWebサイトのURLを入力し、[検索]をクリックするだけです。

【図5】試しにMarkeZineのURLを入力
【図5】試しにMarkeZineのURLを入力

 入力したサイトに関連性の高いキーワードを、検索ボリュームと合わせて導き出してくれます。

【図6】MarkeZineに関連するキーワードが表示される
【図6】MarkeZineに関連するキーワードが表示される

 この場合、さきほどのキーワードを軸に検索するよりも、担当者ですら気づきにくいキーワードを導き出してくれることが多いので、ぜひとも利用しておきたい機能の1つです。

自身に最適な運用方法を見つけよう

 キーワード展開・選定は検索連動型広告の基本であり、見込み客への訴求を行うために欠かせない重要度の高い作業です。今回説明した内容を軸にキーワードを探していくことで、選定するキーワードに大きなブレが生じないでしょう。しかし、この方法はあくまで基本です。さまざまなキーワード展開方法を実践し、自身にあったキーワード展開方法を導き出してください。

 また、Google AdWordsキーワードツール以外にも、優秀なツールが数多く存在します。自身の運営方法に合うキーワードツールを使用して、最適なキーワードを探してみましょう。

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この記事の著者

阿部 圭司(アベ ケイジ)

アナグラム株式会社 代表取締役/フィードフォースグループ株式会社 取締役。大手アパレルメーカーを経て運用型広告の世界へ。リスティング広告やFacebook広告を筆頭とする運用型広告の領域が得意なマーケティング支援会社アナグラムを創業。その後、フィードフォースグループにグループジョイン後、現役職。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/07/14 13:00 https://markezine.jp/article/detail/10843

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