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カリスマ店長・関口むつみのこれならわかる!集客の鉄則

小さなネットショップのための○秘マーケティング術

 アフィリエイトは提携数が増えたからといって、それで成功というわけではありません。そこから今度は稼動してもらうためにアフィリエイターの目を引くようなキャンペーンなどを行うと良いでしょう。「とりあえず提携してみようかな?」というアフィリエイターさんにも稼動してもらえるようになるかもしれません。

 稼動してもらえれば、一般消費者の方だけでなく、「○○さんの貼っている広告はどんな内容かしら?」と、他のアフィリエイターへの広告としても機能します。商品力と行動力があれば、小さいネットショップでもアフィリエイト広告を有効に使うことは可能です。

 稼働率が上がれば、あとは売れるか売れないかはショップの力、商品力にかかってきます。何層もの努力が必要で正直大変ですが、アフィリエイターに商品が良いと思ってもらえて条件が良ければ稼働率はだんだん上がってきます。やり方次第でアフィリエイトは小さなお店でも勝負できるので、コツコツと稼働率を上げていきましょう。

顧客対応の改善‐‐生き残るためのポイントその3

 ネットショップも実店舗同様、接客が命です。私自身、過去に店頭に立って接客をする仕事をしていたこともあって、接客をとても重要視しています。デパートなどでは売り場にわざわざ商品以外に接客するスタッフを置いたり、接客に関する研修があったりするくらいですから、接客によって大きく売上げが左右するのは明確です。

「ネットショップだから接客は無理だよー」と思うのは早とちりです。接客はネットショップでもできるのです。ネットショップの接客は主にメール対応で行われます。ですから、「このお店、好きになっちゃった!」と、思わせるメール対応ができるようになりましょう。良い接客は、リピートに繋がります。メール対応では下記の2つのポイントに注意してください。

1.スピード返信
 何事もそうですが、「早い」というのは、それだけで好印象で、良いサービスとみなされます。小さなショップはひとりの人間のやることが非常に多いので大変だと思いますが、お客様へのメール対応の速さは、優先順位がかなり高い項目です。 対応が遅いと、お客様を不安にさせてしまったり、「売るつもりがないの?」と、不快にさせてしまう可能性大です。

 逆に対応がとっても早ければ、「早い返事をもらえた、親切なお店だ」とかなりの確立で思っていただけます。できるかぎり営業時間内でのリアルタイム返信を心がけることで、リピート率が断然変わってきます。

2.親身になったコメント
 これは小さいお店だからこそできることなので、力を入れましょう。もしかして、無機質な定型文だけをお客様にビシバシ送っていませんか? 定型文に、一言コメントを入れるだけで無機質なメールから、温かみのあるメールに変化します。

 例えば当店の場合は、ギフトとして利用してくださった方には、プレゼントに選んでくださったことのお礼、ご結婚の引出物のお客様には「ご結婚おめでとうございます!」というコメントを送っています。また、ご出産の内祝いにご利用くださったお客様には「育児どうぞがんばってください」など、できるかぎり一言コメントを入れるようにしています。コメントを入れるとお客様の9割は、商品が届いた時に「届きました」メールを送ってくださいます。それはお客様にとって、メールの向こう側にショップスタッフが見えた証拠です。

 こうすることによって、会うことのできないお客様と、コミュニケーションを取ることができるのです。そして、全くコメントを入れなかった時に比べると、リピート率が大きく変化します。見ることのできないショップオーナーの顔ですが、お客様にオーナーの笑顔を思い浮かべていただけるようなメール対応ができるようになりましょう。

リピーターを増やす工夫を

 リスティング広告やアフィリエイト広告で新規顧客を増やして、そのお客様を確実にリピーターにすることができれば、最初にかけた広告費はどんどん割安になっていきます。リピーターを育てられるかどうかは、良い商品と良い接客(メール対応、メルマガ)にかかっています。

 せっかく広告費をかけて新規のお客様になっていただけたのに、その時の対応が悪かったり届いた商品または梱包が悪かったりと、印象が悪ければそのお客様は二度とあなたのお店ではお買い物しないでしょう。小さいなお店は、ひとり一人のお客様を大切にし、心から接することで、大型店舗と差別化を図ることができます。

 小さなネットショップは、小人数で運営しているので本当に大変だと思いますが、「小さなお店しか出来ないこと」を武器に、繁盛店目指してがんばりましょう!

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この記事の著者

関口 むつみ(セキグチ ムツミ)

1974年東京うまれ。化粧品販売、2トントラックのルートドライバーなどの職を 経たあと、LAN設置工事や社内サーバ管理など行う。 2003年に知人のネットショップ構築を支援したことがきっかけで、インターネット通販に興味を持つ。2004年7月、開店資金5万円で、ブログを利用したネットショップ「和食器益子焼販売 楽raku」を...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/05/02 08:00 https://markezine.jp/article/detail/1116

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