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アクセス解析+α

無料でできる入力フォーム最適化
アクセス解析+FormAnalyticsでコンバージョン率アップを狙う!


集計結果~ユーザー平均

 フォーム一覧の画面から「レポート」を選択すると、集計結果が閲覧できます。ここでは主に、フォームの離脱率・UU・離脱UU・コンバージョンUUなどの数値が確認できます。また有料プランで使えるA/Bテストを実施していると、それぞれのパターンの数値も比較可能です。

 まずは、この数値からトレンドを把握しましょう。分析を開始するのは計測開始してから1週間~2週間ほど溜まってからです。

 時系列で、フォームの離脱率は大きく変わりませんが、ある程度のデータ量(100件以上)ないと、有効な分析が出来ないために、データをためる事が大切となります。ただし、一定期間外部でキャンペーンなどを行った場合は、一時的に数値が上あるいは下にぶれます。

では、FormAnalyticsで見られるレポート群を紹介いたします。

 

ユーザー平均

 このレポートでは、全体・コンバージョンユーザー・非コンバージョンユーザーの「入力項目数・修正回数・エラー回数・総入力時間」。コンバージョンと非コンバージョンを比べてみると大きな違いが分かります。

 見ての通り、コンバージョンユーザーの数値が全て高いです。

更に詳細なデータを確認しましょう。FormAnalyticsではより詳細な分析を行うために、10のデータを出す事が可能です。その中身は以下の通りです。

基本データ

  • 入力率
  • 非入力率
  • 最終入力者率

エラーデータ

  • エラー表示者率
  • 平均エラー回数
  • 送信時エラー率

入力アクションデータ

  • 修正者率
  • 平均フォーカス回数
  • 平均入力回数
  • 平均入力時間

 行が入力項目の1つ1つをあらわしており、列が指標になっています。赤い数値が離脱、緑の数値がコンバージョンした場合の数値となり、課題を見つけるために十分なデータが揃っていると言えるでしょう。

 以下に、取得できる10の項目、項目の概要、多いほうがよいのか少ないほうがよいのか、を記しました。このツールに限らず、EFOを行う際の参考になると思います。

項目名 概要 どちらがよいか
FID 入力項目番号 N/A
入力率 入力UU÷フォームに訪れた人のUUという事で、該当項目を入力した比率をあらわしています。 高いほうが良い
非入力率 100% - 入力率 低いほうが良い
最終入力者率 入力項目で最後に記述した項目です。通常は上から順に入力していくので、最後の項目が一番多くなるかと思いがちですが、エラーが出て修正した後にフォーム入力が完了した場合はその項目が多くなります(=エラーになり易い項目)。また、途中で離脱が多い場合は、その項目(あるいはその次の項目)の入力が面倒あるいは分からないため離脱した可能性もあります。 エラーが発生していなかったという観点から、最後の入力項目が高いほうが良い
エラー
表示率
エラーUU÷入力UUで、エラーが該当項目で表示された割合が表示されています。高い項目がある場合、真っ先にフォーム修正を行いたいところです。パスワード等での入力制限の記述、必須の部分を目立するようにする…などなどです。 低いほうが良い
平均
エラー回数
項目を入力したユーザーあたりに表示されるエラー回数です。1以上の場合は複数回入力を間違えていることになるので、要対策項目になります。 低いほうが良い
送信時
エラー率
送信時エラー回数÷送信回数。送信時にエラーの状態で送られている率をさします。つまり注意が出たにも関わらず、送信ボタンを押してしまった場合をさし、エラーメッセージにユーザーが気付いていない可能性があるため、視認性をあげる必要があります。 低いほうが良い
修正者率 項目に対して、修正を行ったUUがどれくらいあったかを示します。こちらも低いに越したことは無い数字で、平均エラー回数と連動している可能性が高いです。 低いほうが良い
平均
フォーカス回数
ユーザーが入力ボックスを選択あるいは入力した回数です。エラー回数と連動しますが、平均フォーカス回数がエラー回数より極端に低い場合、修正しないで送信したり、エラーが出て諦めたりしている可能性があります。 低いほうが良い
平均入力回数 ユーザーが入力ボックスを選択しただけではなく入力した平均回数です。平均フォーカス回数との差分が、選択をしたけど入力をしていない率を表します。 低いほうが良い
平均入力時間 項目を入力するのにかかった時間です。こちらは、ユーザーが実際に、テキストボックス内で、テキストをキーボードなどで打って入力している時間です。平均入力時間は、入力したユーザー数をユーザーの総入力時間で割っています。 低いほうが良いが、必須ではない。

 どの項目を見ておけばよいのか、データが多すぎてわからないという場合は、まずは以下の3つのデータを見る事をお勧めします。

  • 入力率
  • エラー表示者率
  • 平均エラー回数

 入力率を上げ、エラー表示者率と平均エラー回数を下げるために、フォームを修正してみたり、A/Bテストを行ってみたりしましょう。あわせて他の数値も改善するはずです。

次のページ
集計結果~項目別詳細(プレビュー)/ステップ別詳細/ユーザー入力プレビュー

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この記事の著者

小川 卓(オガワ タク)

ウェブアナリストとして、マイクロソフト、ウェブマネー、リクルート、サイバーエージェント、アマゾンジャパンで勤務。2015年にフリーランスとなり、UNCOVER TRUTHのCAO(Chief Analytics Officer)に就任。フリーランスでは、コンサルティング、勉強会、執筆などで活躍している。主な著書は『...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/10/26 16:23 https://markezine.jp/article/detail/11489

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