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MarkeZine Day 2010レポート

ユーザー中心PDCAがマーケティングROI向上を現実化する! 成果10倍を叩きだす、PDCAアプローチ

Check→Actionのポイントは“正しい高速化”

 高速化と正しいを分けて捉え、まずは「PDCAの高速化が必要であること」から語られた。

 ネットによる情報伝播スピードの圧倒的向上により、市場(ユーザー)の変化が高速化している。また、デジタルで数値が取れることで効果検証が容易だ。競合会社はこれら数値検証を活用し、日々改善施策を打ってくる。

 必然的に競合他社との競争関係は激化するため、高速化を意識する必要性が出てくる。ただしその際、「チェック、アクションを高速化すると同時に、PDCA全体の高速化も実現する必要がある」と遠藤氏は指摘する。

 では、正しい高速PDCAとは何か。これは、「仮説に基づいたコミュニケーション改善」にあるという。きちんと基盤を作っていく段階で立てた仮設を検証しながら、仮説とずれているところを改善していく。つまり、変化し続けるユーザーニーズを迅速に捉え、顧客とのコミュニケーションを改善していくことになる。そのためには、新しい仮説を立て、トライアルを繰り返し、ユーザーに対する肌感やノウハウを蓄積していくことがカギを握る。また、ユーザーコミュニケーションを新しい仮説に基づいていつ改善するか、というタイミングも図っていかねばならない。

 ここでは成功事例として、サントリーの角ハイボールの事例も紹介された。

 ただし、さまざまな事例の中では、次のような課題も浮かび上がる。その課題は次の3点だ。

  1. データ幻想により低精度の改善案が導かれる
  2. 大量データの埋没
  3. 作業のための作業で時間浪費

 大量のデータを見ているだけで満足しがちな現象を指すのが1。3は、真面目に検証しようとするがあまり、ただでさえ時間がない中、作業のための作業が発生してしまう悪循環を指摘する。

 これらを改善する打開策として、「ユーザーと成果にフォーカスして自社でシナリオを効率的にチェックすること」と遠藤氏は明言する。

次のページ
実践~正しい高速Check→Action

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この記事の著者

高澤 里美(タカサワ サトミ)

外資系IT調査会社での調査・分析、半導体産業新聞記者などIT関連分野で幅広く十数年の経験を積んだ後、フリーライターとして始動。IT分野を中心に、各種執筆活動を継続中。最近では、各種記事・原稿執筆に加え、IT関連企業各社のプレスリリース、ニュースレター、広報誌なども手掛ける。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/11/11 13:00 https://markezine.jp/article/detail/12201

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