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MarkeZine Day 2010レポート

「人か機械か、業務の明確な切り分けが重要」
データドリブン&オートメーションでリスティング広告の成果最大化


リスティング広告最適化ソリューション『L2Mixer』

 一方、最適化した場合は、トータルのコストを考慮し、「旅行」は230円で表示順2位、「沖縄」170円で9位、「北海道」は150円にして4位となった。結果、コストは13,700円と少し上がったものの、クリック数は70に向上し、CPC195.7円と範囲内に収まった。そして、さらに大量のキーワードで運用することで改善率がさらに高くなることも予想できる。

 これらの事例で利用されている、同社の提供するリスティング広告自動最適化ASP『L2Mixer(エルツーミキサー)』は、ポートフォリオ機能とルールベース機能による出稿管理が可能で、海外製の同様なツールと違って、国産ならではの柔軟なカスタマイズができるのも特長だ。

 Yahoo!とGoogleに広告を出している場合、媒体側の管理画面にアクセスしなくても両者の実績をダッシュボードから見ることができる。広告の目標とコスト条件に基づく最適化のほかにもオプションとして、商品在庫がなくなったら広告を停止するなどの機能も備える。

オーディエンス・ターゲティングの時代を見据えた取り組み

 安田氏は、商品情報からキーワードや広告テキストを自動的に作成するクリエイティブ支援ツール(オプション機能)も11月下旬に提供予定であるとし、今後の同社の展開についての説明をした。

 現在、L2Mixerはリスティング広告に対する最適化ソリューションだが、純広告やアドネットワークなどの他のWeb広告へも領域を広げていくという。

 また、同社のCRMツール、レコメンドエンジンにおけるデータ活用を促進することで、CRMと広告、ソーシャルネットワークと連動できる、総合的なWebソリューションへ展開していく予定だ。

 最後に、安田氏は「将来的に、Webマーケティングは、媒体やメディアの広告を買うというよりも、『こういった属性のユーザーを何人獲得したい』といったオーディエンス・ターゲティングの時代になると予測しています。そこでは精度の高い予測、いろんな制約条件を満たす中で最適化計算が重要になると思います。本日紹介したリスティング広告に限らず、CRMやレコメンドなどのシステムがつながり、どんどん賢くなってくれるようなソリューションを目指していきたい」と語り、講演を終えた。

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この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

 就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・翻訳ツールなど...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/11/06 17:16 https://markezine.jp/article/detail/12217

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