ヤンデックスを攻略するためのSEMのポイント
日本人が検索する際、外国語のサービスや商品であっても「カタカナ」で検索する場合が多いように、ロシア人が日本語で検索する可能性は、ほとんどないと言っていいでしょう。ヤンデックスとロシア市場の攻略はロシア語コンテンツの制作に始まります。ロシア語コンテンツは「www.yourdomain.co.jp/ru/」の様な独立フォルダで設置するか、可能であれば「.ru」ドメインを取得し独立サイトを設置します。
ヤンデックスのユーザーエージェントは「Mozilla/5.0 (compatible; Yandex…)」で始まります。ヤンデックスボットがサーバログに表示される例は、Yandex Helpページに掲載されています。
SEOやリスティング広告で利用するキーワードの選出には、ヤンデックスのワードスタットが利用できます。これはGoogleのキーワードアドバイスツールのようなもので、検索ボリュームを調べることが可能です。残念ながら、現在はロシア語のインターフェースでしか利用できませんが、英語インターフェースでの提供を予定しているそうです。どちらにしても、ロシア語のキーワード調査はロシア語が理解できる人が行うべきですから、ロシア人スタッフがいるエージェンシーなどに依頼した方がいいでしょう。
サイト全体をロシア向けにローカライズするのが困難であれば、まずはロシア語のランディングページを数枚作り、ヤンデックスの提供するリスティング広告サービス「Yandex.Direct」に出稿して、市場を試してみるといいでしょう。
ヤンデックスはWebページだけでなく、画像、ビデオ、ユーザーのIPアドレス、色、時間などを対象に検索できます。また、化学や詩に特定したユニークな検索サービスも提供しています。「Searchster」と呼ばれるこれらの各種検索サービスの特徴も、ヘルプページに掲載されています。提供しているコンテンツがこれら検索サービスを利用できるものであれば、一般検索以外にもトラフィック獲得のチャンスがあります。

ロシア市場の情報は特に日本語ではなかなか目につきませんが、急成長を続けるロシア市場は多くの企業にとって既に魅力あるものに成長しています。ヤンデックス自体が海外からのユーザーや広告主を積極的に求めているのを見ると、近い将来日本のサイトオーナーにとっても重要な市場になるかもしれません。