日本テレビは、マッドハウスの株式10.4%を所有する第2位の株主で、劇場アニメ「サマーウォーズ」を共同製作するなど緊密な関係にある。日本テレビがマッドハウスによる第三者割当増資約10億円を全額引受けることによって、日本テレビの持分は約85%となり、日本テレビの子会社となる。
マッドハウスは、1972 年に、虫プロダクションに参加していたスタッフを中心としてスタートした老舗中堅アニメ制作会社で、劇場・テレビ向けの作品を数多く発表。「獣兵衛忍風帖」「千年女優」などの作品によって海外でも認知されている。また、米マーベル社のキャラクターをもとにしたアニメ作品を制作する権利を与えられており、「アイアンマン」などをアニメ化している。リーマンショック後の経営環境の激変に苦慮していたが、日本テレビはそのブランド力を評価、グループ内でのビジネス展開が可能だとして今回の子会社化を決定した。
【関連記事】
・Bing日本版、テレビ番組検索を強化
・「朗読少女」がライトノベルに進出
・マッドハウス、中国2万店のネットカフェにアニメ配信