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Adobe Omniture Summit 2011総力レポート

グーテンベルグからザッカーバーグを経て、マーケターが主役の時代に 元ウォルト・ディズニーCEOが語るデジタル革命の本質

マーケターはステージのセンターに位置する存在へ

 アイズナー氏はディズニー退職後、2005年に投資会社「Tornante」を設立し、デジタル革命をけん引すべくメディア業界の新興企業などに投資を行っている。その過程で、インターネット向けに特化した優れたコンテンツを制作する必要性を重視し、2007年にオンラインビデオ制作スタジオとしてVuguruを設立した。インターネット用のコンテンツを制作するスタジオであり、コンテンツの配信方法なども決めているという。

 アイズナー氏はVuguruスタジオを、先述の時間軸におけるFacebookの先にあるものとして位置付けているようだ。講演では、このスタジオで制作された、多様なプラットフォームに応用可能な作品事例が紹介された。

 また、デジタル技術の進歩により、ゲームからストーリー、映画から音楽、ショーまであらゆる可能性を一体化し、優れたコンテンツを世界中に提供することが可能な環境が現実にあることに触れた。そして、デジタル化されたことにより、すべての制作物は解析・分析することもできる。

 こうした状況下、マーケターはコンテンツをどのように収益化していくのか開拓を続ける責任があるという。

 「デジタルマーケティングの進化により、マーケターは、ステージのセンターに位置する存在に変わってきました。これは従来では想像できなかった変化です。マーケターはコンシューマーを理解しないといけませんし、新たなプラットフォームに適用しスピードアップしていかなければなりません」(アイズナー氏)

新しいプラットフォームが登場しても“見失わないこと”が大切

 最後に、アイズナー氏は冒頭のコメントにつながる、重要なメッセージを残した。

 「新しいプラットフォームにはまりこんでしまいがちですが、見失わないことが大切です。現実ではライオンキングなど、昔読まれたものがデジタル技術の進化によりどんどん読まれているのです。今、一番読まれているものは『聖書』だということを忘れてはならない」

 そして次のメッセージで締めくくった。

 「周りの雑音にまどわされることなく、マーケターは直接消費者の方々と向き合ってください。現在のすばらしいデジタル環境を、クリエイティビティーをもって活用し、最適な投資を実行していくべきです」

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この記事の著者

高澤 里美(タカサワ サトミ)

外資系IT調査会社での調査・分析、半導体産業新聞記者などIT関連分野で幅広く十数年の経験を積んだ後、フリーライターとして始動。IT分野を中心に、各種執筆活動を継続中。最近では、各種記事・原稿執筆に加え、IT関連企業各社のプレスリリース、ニュースレター、広報誌なども手掛ける。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2011/04/30 12:00 https://markezine.jp/article/detail/13711

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