SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

brightcove PLAY 2011レポート

「Facebookを使う必要は本当にあるのでしょうか?」
世界一の“ブランド”ハーバード大学がFacebookを利用する意味


Q3.Facebookを利用することで、自分たちのサイトが築き上げたブランドのコントロールができず、結果Facebookに依存することになりませんか?

 ここから、講演参加者からの質疑応答が始まった。参加者からは次のような質問が飛んだ。

質問者

 「FacebookページやFacebookでコンテンツが共有されることは自分たちのサイトが築き上げたブランドをFacebookへ渡してしまうことになりませんか? Facebookを利用しようと社内に提案をすると、社内から『自分たちのブランドがどのように見られるのかなどのコントロールができず、Facebookに依存してしまう』といった消極的な意見も出ます。みなさんはソーシャルメディアをマーケティングに活用するに際しそのような障害はなかったのでしょうか? また、あったとしたらどのように克服したのでしょうか?」

ハーバード大学のペリー・ヒュイット氏

 「決してコンテンツの所有を諦めるわけではないですが、まずコンテンツを見てもらわないことにはブランドやメッセージが伝わりません。自分たちのサイトにいくらコンテンツをたくさんアップしても人が見てくれなければマーケティングとしては何の目標も達成されていないのと同じです。Facebookの他にYouTubeやiTunesでポッドキャストでコンテンツを公開しているが、いずれもコンテンツのオーナーシップは常に自分たちが持っているので、自社サイトでもソーシャルメディアでも変わらないと考えています」

ハーバード大学Facebookページ
Major League Gamingのポール・サリバン氏

 「魚釣りをするなら魚がいるところでしょう。人が集まるところでブランドを露出することのほうが(懸念されているリスクより)メリットが大きです。もしそこに自分たちのブランドがなければ、ソーシャルメディアからのトラフィックやエンゲージメントは無くなってしまう。そのことを考えると社内で合意に達するのは困難ではなかった」

Facebookのアンディ・ミッチェル氏

 「Facebookとしては、Facebookページにおけるコンテンツのマネタイズに制限を設けていません。また、ブランドにとってもそこで行われているユーザーの会話やエンゲージメントがトランスペアレントであることが多くの支持をいただいていることに繋がっていると思います」

 エンドユーザー(消費者)から見ると、Owned Media(オウンドメディア)であろうがEarned Media(アーンドメディア)であろうがその分類はなくなりつつあるようだ。インターネットを通した消費者とのブランドの関係構築という意味では“どこでサイトとコンタクトするのか”という点は関係なくなっているのかもしれない。

次のページ
Q4.「ハーバード大学のような元々ブランドのあるサイトがFacebookを利用する意味はなんでしょうか?」

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
関連リンク
brightcove PLAY 2011レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2011/06/17 15:12 https://markezine.jp/article/detail/13922

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング