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アクセス解析+α

ユーザーはどこまでスクロールしてコンバージョンしているのか?
ページ内の本当に必要な情報を教えてくれる行動解析ツール「Readscope Pro」


「Readscope Pro」ならではの指標

 紹介してきたとおり、「Readscope Pro」は他のアクセス解析ツールでは取得できない数値が取得できるツールです。

 そこでいくつかモニタリングあるいは分析する上で便利な指標を考えてみてました。ツールを利用する際には参考にしていただければと思います。

「ページ精読完了率」=100%まで閲覧した人数÷訪問者数

 ページを最後まで読んだ割合です。同じ訪問者数やページビュー数でもこの値によって、ページを更に評価することが可能です。

「コンバージョンクリック率」=コンバージョンに繋がったクリック数÷ページでのクリック数

 「Readscope Pro」の「CVC(クリックコンバージョン)」÷「クリック」で計算できます。コンバージョン率と似ていますが、クリック数で見ることにより、ページではなくクリックの価値を計測することが出来ます。

「ファーストビュー離脱数」=FV離脱率×PV数

 意味が無かった(ページの中身が閲覧されなかった)ページビュー数が分かります。実際のページビュー数からこの数字を引くことで、「意味があるPV数」を定義することが出来ます。

アクセス解析ツールとの併用

 「Readscope Pro」は単体でも使えるツールですが、サイトの分析をする上ではアクセス解析ツールとの併用が必須だと考えています。

 「Readscope Pro」はページの分析においては、他のアクセス解析ツールに例を見ないくらい便利で優秀です。しかし記事の中にもありましたが、サイト外部からの流入に関する情報がありません。メールマガジンから来たのか、リスティングから来たのかが分からないということです。流入元ごとにユーザーのサイト内での動きは違うので、将来的には実装して欲しいところです。

 また、ページ間の導線分析を行うことも出来ません。あるページを起点に数ページ先まで分析を行ったり、遷移率を見たりという事も出来ません。

 しかし、これらの欠点はアクセス解析ツールとの併用で解決が出来る問題です。つまり全体像の理解や、流入と遷移の分析は他のアクセス解析ツールで行い、ページ単位での理解は「Readscope Pro」を使う。このような使い分けが最適です。

 私自身使ってみて、「Readscope Pro」は他のアクセス解析ツールには無い気付きを与えてくれる非常に便利なツールだと感じました。特にブログや記事などが多いサイトに最適です。また詳細ページ等が長いECサイト・人材サイトでも活躍する事でしょう。

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この記事の著者

小川 卓(オガワ タク)

ウェブアナリストとして、マイクロソフト、ウェブマネー、リクルート、サイバーエージェント、アマゾンジャパンで勤務。2015年にフリーランスとなり、UNCOVER TRUTHのCAO(Chief Analytics Officer)に就任。フリーランスでは、コンサルティング、勉強会、執筆などで活躍している。主な著書は『...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/10/26 16:08 https://markezine.jp/article/detail/14063

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