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MarkeZine Day 2011 Westレポート

ソーシャルメディアをビジネスへ活かす!
Facebookページを効果的に活用するための5つのTIPs


Facebookページの効果的な企業活用のための5つのTips

 最後に、効果的なFacebook活用のために大切な5つのTipsを紹介しよう。

Tips1 今作るべきか、作るならどう作るべきか判断しよう

 結局、今すぐにFacebookページを作るかどうかは、どこで判断すれば良いのだろう。

 石井氏は判断基準となる2つのポイントを、「ターゲット属性」と「商品自体の属性」と説いた。まず「ターゲット属性」が「居住地:関東圏」「年齢:25歳~44歳」「職業:働いている」というFacebookの属性とマッチしているかどうかがポイントのようだ。

 次に「商材自体の属性」についてであるが、「商品の購入自体に吟味が必要なもの(例:車・ブランド品などの高額商品)」「長期契約または利用を前提とするもの(例:保険、携帯電話)」「熱狂的顧客による影響が大きいもの(例:アーティスト・キャラクター)」のいずれかに当てはまる商品はクチコミが効果的に働くため、よりFacebookとの親和性が高いと言える。

 「これらに加え、忘れてはならないのが『正しいメッセージを伝える必要があるもの』だ。海外では、マイナスイメージを払拭したり、ソーシャルメディア上でのネガティブなクチコミをコントロールしたりするために、CSRの一環としてFacebookを活用しているところが多い。Facebookページの活用で最も重要なのは、目的の明確化である」と石井氏は解説した。

Tips2 シナジーを生み出そう

 Facebookページはひとつの企業でいくつでも持つことができる。

 ブランドごと、キャラクターごとによって、多数のFacebookページを効果的に活用している例として、石井氏はDisneyの例を挙げた。「Facebookページは同じインターフェイスの中で、様々なページにアクセスできるところがメリットであるため、何でも1クリックで自社サイトにリンクさせてしまうと回遊性が下がってしまう。Facebookページ内にうまくコンテンツを配置し、それぞれのファンが回遊できるようにうまく導線を引くことが重要だ」

Tips3 熱狂的ファンである「従業員」を巻き込もう

 「Facebookは複数人で管理できるところがメリット。内容に波紋を呼んだり、炎上させたりする原因を作らないために、ガイドラインをきちんと作った上で、ブランド担当者や従業員に、積極的に運用を任せてみた方がいい」と石井氏は語る。

 手分けすることで管理も楽になり、ユーザーに熱意も伝わりやすいからだ。従業員を熱狂的なファンにするため、経営者は従業員満足度の向上まで、気を配らなければならない。

Tips4 顧客にフィードバックをしよう

 Facebookでは「いいね!」を使って手軽な手段でフィードバックが可能だ。「いいね!」やコメントを通して、企業がもらった意見のフィードバックを返すことは、ファン獲得のために重要なプロセスであることを忘れてはならない。ユーザーと真摯にコミュニケーションをとることで、ただ傍観しているだけのユーザーにも心理的に大きな影響を与えて「ファン化」につながることを意識しておこう。

Tips5 効果を測ってトライ&エラーをしよう

 Facebookページには、インサイト機能という効果測定機能があるが、この機能はあくまでもFacebook内のユーザーアクションだけが測定対象であり、外部サイトとの関連までは見ることができない。しかし、ウェブトレンズ・ジャパンが提供する「Analytics 10」のオプション機能であるFacebook Analytics(フェイスブック・アナリティクス)を使えば、「1いいね!あたりの価値」や「自社メディアへの影響力」など、Facebookの効果が可視化されて目標を設定しやすくなるという。

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

1983年生まれ。成蹊大学経済学部卒業。大学卒業後、大手IT企業にてレンタルサーバーサービスのマーケティングを担当。その後、モバイル系ベンチャーにてマーケティング・プロダクトマネージャーを務める傍ら、ライター業を開始。旅行関連企業のソーシャルメディアマーケターを経て、2011年1月Writing&Marketing Com...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2011/08/31 16:54 https://markezine.jp/article/detail/14137

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