楽天は28日、ドイツ大手EC事業者トラドリア(Tradoria)社の株式80%の取得を完了し、子会社化した。これは、昨年のフランスに続いて、ヨーロッパ市場では2例目のEC事業参入となる。
2007年設立のトラドリア社は、中小規模の店舗を対象としたマーケットプレイス事業をドイツで展開しており、現在、出店店舗は約4400店を超え、家具、ファッション、アクセサリーなど800万点にのぼる商材を展開している。ドイツは、ヨーロッパ地域において最大の6100万人のインターネット利用者を誇り、2010年度の同国EC市場は、同地域で2番目の規模となる200億ユーロ(2兆2400億円)にのぼる。
今後は、楽天の子会社でフランスNo.1のECサイトを運営するPriceMinister社との協業も検討するとともに、将来的には、アジア地域、北米、南米など、楽天がすでに展開している各国・地域におけるECサイトとの連携も予定している。
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