メモ機能や各レポートの表示機能なども
1:メモ機能

日単位・プロファイル単位でメモを残すことができます。日付と内容を設定する事で、まとめてメモを確認する事が可能です。
2:各レポートの説明

各レポートの横にある「?」をクリックする事で、そのレポートを見るべき理由や活用法などが書いてあります。初めて「Ferret アナリティクス」を使う際には一度は見ておきましょう。
3:使い方画面
ページ上部の「使い方」ボタンを押すと、ツールの使い方や見せ方をわかりやすく説明してくれます。非常に丁寧な説明となっており、ヘルプに力を入れていることが伝わってきます。

活用方法~中小企業サイトを運営する担当者には特にお勧め
「Ferret アナリティクス」の活用方法を筆者なりに考えてみました。
本ツールの対象者は「ブログ付属のアクセス解析ツールでは機能不足、あるいはとりあえず無料だからGoogle Anayticsを導入してみた……だけど、どうもレポートの数も多いし、何から見ればよいかが分からない」という方が対象です。
該当する可能性が高い「企業サイトとカスタマーサイトを2つを持っている中小企業のウェブ担当者」をイメージした活用方法を紹介いたします。
ログインする頻度はそれほど高くなくてもかまいません。週に1回、月曜日の出社時などがお勧めです。まず会社についたらログインをして、2つのサイトの数値を確認してみます。全ての数字が先週比で「↑」となっていたら問題ありません。記念にスクリーンショットでも取って部内に共有をしておきましょう。
もし1つでも数値が「↓」となっていたら詳細レポートを確認してみましょう。「新しいタブを開く」などして、1つのタブでは「1週間前」、もう一つのタブでは「2週間~1週間前」の期間を選択して、両方の数字を比較してみましょう。
流入が減っている、もしくは増えているキーワード、新規の割合、アクセスが多いページなどの基本指標に違いがあるかと思います。ここが怪しい部分になります。まずは、違いを箇条書きで書きだしてみましょう。
そして、それらの事実に対して思い当たることが無いかを考えてみましょう。更に詳細の数字を確認するためにGoogle Analyticsを見てみるのもよいでしょう。見るべきレポートや数値が明確であれば、Google Analyticsも難しくないはずです。
原因が見つかりましたら、考えられる対策も同時に検討しましょう。レポートとあわせて原因・対策をまとめたものを部内に共有しましょう。
原因や対策にもよりますが、1時間あれば活動は終わるかと思います。今まではどのレポートを見るべきかなど悩むのにかかっていた工数が、考える時間に転換出来るのが、「Ferret アナリティクス」の良いところです。
機能要望~もし、ECやアフィリエイトサイトを運営していたとしたら
β版のため、今後更なる機能拡張が既に用意されている可能性があります。ですので、これから書く機能は既に検討されているかもしれません。今回は自分の立場は普段のレビュワーではなく、「ECやアフィリエイトサイトを運営していたとしたら」という立場であったら嬉しい機能を3つ紹介します。
1.アラート機能
毎日ログインするのはなかなか時間が無かったり、忘れてしまったりするものです。そんな時に便利なのがアラート機能。各サイトの種類にあわせて必要な指標(例えば「売上が5,000円を超えた」「訪問回数が500回を下回った)」のアラートメールが送られてきたら嬉しいです。
利用者は決められた指標から(例「今月の売上目標」「今月の訪問者数」)値を設定しておくだけの簡単設計でどうでしょうか?
2.ブログパーツ機能
「Ferret アナリティクス」の任意のレポートをブログパーツ化してブログやサイトに表示出来たら面白いのではないでしょうか? 自分の励みにもなります。他の人の参考になるかもしれません。ブログのアクセス解析ツールやカウンターの代替にもなりえます。
3.比較期間の拡大
サマリーのレポートでは「前日」と「先週」での比較となっています。詳細レポートでは任意の期間を選ぶことができますが比較する事ができません。サマリーレポートでの「月間」と、詳細レポートでの任意の期間比較ができれば、より自分のサイトのパフォーマンスが時系列で見られて嬉しいのではないでしょうか?
おわりに
Google Analyticsのレポートを取り込んで分析するツールが少しづつ増えています。私も以前「Arest」というツールのレビュー記事を本連載で書かせていただきました。「Ferret アナリティクス」は「Arest」以上にシンプルで、レポートも絞った形で紹介してくれます。
この手軽さが「Ferret アナリティクス」の最大の特徴で、今までアクセス解析ツールは難しいと思っていた方への解決方法の一つになるのではと利用して感じました。