コピーライティング基本の基本【その4】最初のコトバに集中する。
「左を制するものは世界を制する」。これはボクシングの格言で、ジャブをうまく使うものこそが試合に勝つことができるという意味だ。ジャブの重要性を表した言葉である。
これはコピーでも同じ。とくに左から右へと読むヨコ書きが基本のウェブにおいて、行の左にある単語は最初に目に入る。コピーと読み手の出会い頭だ。この瞬間に「関係ないわ」と判断されると、せっかく考えたコピーもスパムメール並みに無視される。
いかに最初に思わず目が止まるような単語を入れるか、そんな表現にするか、ここが一番のアタマの使いどころだ。うんざりするほど大量の情報が流通する時代において、人々の情報仕分けは非情になってきている。 情報系のポータルサイトで見られるヘッドラインの気合い(つかんだら離さない!)の入れ様をみると、いかに最初が肝心かよくわかる。
コピーはキャッチコピー、ボディコピーの出だしが最も重要。そんなことは言われなくても……と思っているかもしれない。しかしながら、現実に、残念なコピーは後を絶たないし、惜しいなと思うコピーをよく見かける。きっと忘れているか、考えるのが面倒だったのだろう。
コピーが読まれるかどうかは、最初に出会うコトバにかかってくる。つねに先制すること。「終わり良ければすべて良し」はコピーではありえない。
つまるところWebコピーライティングのノウハウとは“急がば回れ”だ
表現のテクニックなんて世の中にたくさん出回っているし、すぐに手に入る。もちろん、できるだけ多くのテクニックをおぼえてほしい。けれども、テクニックのベースにある「考え」や「意図」まで理解しておかないと、使いこなすというレベルまではいかない。
コピーの上達には、変わらない基本の部分と、新しいセオリーを含めた表現や発想のテクニックをおぼえて、書く経験を積む以外に方法はない。結局、急がば回れが近道だよ。

●通販生活/カタログハウス
商品の価値が前に出たキャッチコピー、機能や特徴を丁寧で分かりやすく説明するボディコピーなど、優秀な店員さんのようなコピーが特徴です。表現だけでなく、説明文の組み立て方の参考にもなるので、ボディコピーなど長めのコピーが苦手な方にはいいお手本になります。
Webの記事を読むのもいいけれど、リアル有田憲史さんに会って直接講義を受けませんか?
「コピーの中で最も重要なキャッチフレーズの作り方」「説得力アップのためのフレームワークとレトリックの紹介」の2点に重点を置き、動かす、読まれるWebコピーの発想と作り方を伝授します。キャッチコピー、ボディコピーを実際に書いていただき、その場で講師が添削するワークショップの時間を設けています。