SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

ソーシャルリクルーティング最前線

速報!2013年度ソーシャルリクルーティング先進企業7社の事例を紹介
“たくさん集めてたくさん落とす”採用からの脱却を目指して


ソフトバンク:USTREAM活用で地域格差をなくす

 USTREAM活用を前提とした、採用Facebookページの設計をしています。第1回の放送時、視聴者は1,500名を超え、話題になりました。地方や海外の学生にも届け、ITによって地域格差をなくすという新しい試みだったと思います。今後の就職活動を示す、象徴的なFacebookページだといえるでしょう。

日立:クエスチョン機能で就活生が本当に欲しい情報を提供

 Facebookに、もともと設置されているクエスチョン機能を利用して、ソーシャルインタビューを行っています。質問内容はファン自らが考え、ファンが投票していく形式になっており、投票が多い上位5つの質問に対して、採用担当者が答える形式になっています。従来のFAQとは異なり、就活生が本当に知りたいことに対し、包み隠さず答えているのではないでしょうか。筆者が執筆している現在、520票が投票されています。

伊藤忠食品:Facebookページ限定の説明会を開催

 食品関連の企業ではめずらしく、Facebookページを運用しているのが伊藤忠食品です。Facebookイベントページのみで、限定70名の説明会が開催されるとのこと。従来の手法で集めた学生とどのような違いが出てくるかなど、今後の活用に期待が高まります。

企業と就活生がお互いに選びあう、ソーシャルリクルーティングの時代へ

 以上7社の事例には共通点があります。それは、自社のメディアで完結しているということです。Facebookを中心に、各企業がソーシャルメディアでアカウントを持つことにより、自社メディアでの採用活動が行えるようになりました。たった1年前まで、企業の採用活動はナビサイトの運営会社に依存しており、毎年数百万円の掲載料を払う以外、効果的な方法がほかにないという状態だったことを考えれば、かなり大きな変化が起きたのではないでしょうか。

 今後、2014年度,15年度とソーシャルリクルーティングを実施していけば、企業には“自社メディアのみで採用できる力”が備わります。採用活動の成否を決めるのが、広告費ではなく、メディアの運用力とコンテンツ力になる時代が来るのではないでしょうか。

 “たくさん集めてたくさん落とす”形式の採用活動から脱却したいと考える採用担当者も少なくないでしょう。就活生も同様に、“たくさん受けてどこかに入れる”形式の就活は終わりにしたいはずです。“興味・関心”や”人”でつながるソーシャルメディアだからこそ、企業と就活生がお互いに興味ある共通点でマッチングが起こるのではないでしょうか。これこそが、日本におけるソーシャルメディア採用、さらに発展したソーシャルリクルーティングが担う役割だと考えています。

 本連載は今回で最終回となります。ご愛読ありがとうございました。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
ソーシャルリクルーティング最前線連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

春日 博文(カスガ ヒロフミ)

株式会社ソーシャルリクルーティング代表取締役CEO。
埼玉県出身。1988年2月22日生まれ。学習院大学経済学部卒業と同時に起業。在学中は学生向けビジネスコンテストの開催や講演会のスピーカーを担当。就職活動で6つの企業から内定をもらったにも関わらず、全て辞退する。 ソーシャルメディアが全分野に対して新しい世界を創ることを確信...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2012/09/12 14:29 https://markezine.jp/article/detail/15133

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング