「購入率を5倍」にしたソーシャル化の活用事例
まずGiantnerdで会員登録をする際には、FacebookやTwitter、Google、Yahoo!、LinkedIn、myspaceなどのアカウントを使って会員登録/ログインできる。通常の会員登録プロセスでは氏名・メールアドレス・パスワードを入力する必要があるが、ソーシャルログインの機能を使えばボタンを押すだけで登録完了。例えばFacebookのアカウントを使えば、登録済みの住所や性別などの情報はそのままGiantnerdにもプロフィール情報として取り込まれる。

サイト上ではソーシャルメディアでつながっている友人の購入履歴を表示。取得したプロフィール情報を基に、お薦め商品のレコメンドなどまで行っている。商品ページにはシェアボタンのほかに、レビューやQ&A、写真の投稿機能も設置している。
さらに、ユーザーの利用を活性化するため、4段階の「Nerd Level」を設定。レビューやQ&A、写真を投稿する、サイト内のコミュニティに参加する、シェア機能を利用する、といった行動を積み重ねることでNerd Levelが上がり、Giantnerd内で利用できるクーポンが提供されるゲーミフィケーションの仕組みも導入している。
「サイトへのアクセスを増やすためにSEOが重視されてきましたが、検索結果経由のアクセスよりもソーシャルメディア上でシェアされたURL経由でサイトにアクセスしてくるケースが増えてきています。ですから、シェアの機能は重要です。次に、ユーザーのエンゲージメントを高められる設計にすることが大切です。
第一には、各ユーザーに適した構造になるようパーソナライズすること。そのためにはアクティビティフィード機能を導入して、FacebookやTwitterでつながった友人がそのサイト上でどんな行動をしたか、フィードすることです。自分の友人がどんな行動をしたかは気になる情報ですから、エンゲージメントを高めるために必要な機能です。第二には、ゲーミフィケーションの要素を取り入れること。ゲーム的な要素を取り入れることで、『このサイトで何かしたい』という気持ちにさせることです」(サルヤー氏)