ゲーミフィケーションをうまく取り入れるには
こうして見てみると、レイトン教授ロワイヤルにはゲームデザインをする上で重要なポイントがすべて押さえられていることがわかります。しかし、現在の形になったのは、つい2か月ほど前のこと。昨年11月1日のリリースからわずか3か月で大改修が行われ、新システム・新モードが追加されました。このようにユーザーの反応を見ながらスピーディーにゲームバランスやシステムそのものを改修し続けるところも、Webサイトの運営に通じるところがあります。
ゲーミフィケーションが単なるバズワードだと言われる理由は、注目を集めるために「ゲーミフィケーションを取り入れた」とアピールする例が多く見られる現状に起因します。ポイント制やとりあえずバッジを与えるだけの安易なしかけを取り入れることは、真のゲーミフィケーションではありません。「フィードバックによってユーザーに楽しんでもらうこと」「リピート欲求を刺激することで継続的に利用してもらうこと」、最低でもこの2点を解決するような施策でないと、ゲーミフィケーションというワードに踊らされるだけで終わってしまうことになるでしょう。

ソーシャルメディア活用と同様、ゲーミフィケーションも人の心理に大きく関わる分野であり、自分でやって体感してみないと、なかなか理解できないものです。本やテキストから学ぶだけでなく、実際にユーザー目線でゲームをプレイしながら、Webサイトをゲーム化するためのヒントを手に入れてみてください。