SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

MarkeZine Day 2012 Spring

「ソーシャルキャンペーンを成功させたいならリアルとの連動を」マーケターが押さえておくべきトレンド

メディアを取り巻く環境を変化させる“ビッグデータ”

 2つ目のキーワードは「ビッグデータ」だ。

 電通調べによると、2011年(平成23年1-12月)の日本の総広告費は前年比97.7%と4年連続で減少している。この原因について本間氏は「何をやったら成果につながるのかという数値的なデータが乏しいため」と「景気全体が下降しているため」の2つの側面があるのではないかと分析した。

 従来のOwned MediaやPaid Mediaだけでなく、Earned Mediaであるソーシャルメディアが台頭する中、Web媒体だけ数値が取れるような状況が加速し混乱が生じているというのだ。

 しかし、オンライン・ツー・オフラインへの取り組みやビッグデータの活用が進むことによって、今後はWeb以外のメディアでも数値が取れるようになると本間氏は語る。

 「これからはTSUTAYAのTポイントカードとネットの購買を結びつけるCCCの取り組みのように、ECサイトを持っていない企業でもお客さんの行動分析が行えるようになる。さらに、地デジ化や電子書籍の流れによってテレビや雑誌もデジタル化され、配信側にログとしてデータが残るようにもなる。Webで描いていたことが他のメディアに波及する可能性は非常に高いと思っている」

 このメディアを取り巻く混乱に立ち向かうために欠かせないのが「ビッグデータ」である。ソーシャルメディアの発展にともなってインターネットクラウドも進化を遂げており、これまで自分のPCではできなかったビッグデータの計算があっという間にできるようになった。

 いくつかのデータを元にしたサンプル分析ではなく、ビッグデータを活用することで全データ分析が可能となるというわけだ。

 分析活用に加えて、「第三者配信」にもチャレンジしてほしいと語る本間氏。第三者配信とは、メディアではなく広告主のアドサーバーを通じて配信する広告のこと。広告主が入稿先のコントロールをしたり、クリックレートを確認してメディアの効果を測定したりすることができるなど、広告主に取ってのメリットは多い。

LUMAマップと呼ばれる第三者配信のエコシステムを示したもの
LUMAマップと呼ばれる第三者配信のエコシステムを示したもの

 「ビッグデータにメリットがあるかどうかではなく、今のうちにビッグデータに向き合っておいた方が良いのではないかというのが私の主張だ。成功のレシピはなく、今年は誰でも参入していい年なので、実験したもの勝ち。ひとりで背負い込むのは無理なので、不得意なところは得意な人を捜すことがポイントだ」と本間氏は述べた。

次のページ
ソーシャルメディアとの接触機会を増やす“スマートフォン”

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZine Day 2012 Spring連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

1983年生まれ。成蹊大学経済学部卒業。大学卒業後、大手IT企業にてレンタルサーバーサービスのマーケティングを担当。その後、モバイル系ベンチャーにてマーケティング・プロダクトマネージャーを務める傍ら、ライター業を開始。旅行関連企業のソーシャルメディアマーケターを経て、2011年1月Writing&a...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2012/04/20 14:00 https://markezine.jp/article/detail/15567

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング