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あの企業のソーシャルメディア担当者に聞きました!

ル・クルーゼ ジャポンのソーシャルメディア担当者に聞く、ソーシャルメディアの効果を最大化するブランド戦略とは?

Pinterestを使い始めた理由

Q. 国内での普及に先駆けてPinterestを使い始めたのはなぜですか?

頼廣:ル・クルーゼを今以上に広めていくためには、インテリアなど食を越えたところでもコミュニケーションをしていかないといけないと感じています。日本でPinterestを始めているアーリーアダプターの方は、海外の情報に敏感なんですよね。ル・クルーゼはフランス発祥のブランドですので、海外のトレンド情報や、テーブルコーディネイトの仕方などを、日本の方にご紹介しようということで始めました。

木下:Pinterestの画像は、ル・クルーゼを使ったレシピを紹介している弊社のコミュニティサイトと同じものを活用していて、クリックすると詳しいレシピが見られるようにしています。男性の方がRepinしてくれたり、思っていたよりも流入が多かったりして、これからが楽しみです。

ソーシャルメディアの運用体制

Q. ソーシャルメディアの運用体制について教えてください

頼廣:マーケティング部の中にPRを担当する3名のチームがあり、私はその統括をしています。その中にオンラインPRスペシャリストとして木下が所属しており、ソーシャルメディアの運用はすべて彼女が担当しています。

Q. これまでお二人はどのようなお仕事をされてきましたか?

木下:私は今年の2月に入社したばかりなんです。その前はYahoo!でコンシューマー向けサービスの販促企画などを担当していました。もともと料理が好きなのと、PR関係の仕事に興味があったので、ル・クルーゼに転職してきました。

頼廣:私はこれまで化粧品会社の宣伝部やPR会社に在籍していたので、私の専門としてはオフラインがメインのPRでした。ただ、ちょうどそのころ日本でも徐々にTwitterが流行し始めており、ル・クルーゼはソーシャルメディアとすごく親和性の高いブランドだなと感じていたので、入社してすぐにTwitterを始めました。

Q. ル・クルーゼでソーシャルメディア活用が始まった経緯や活用目的は?

頼廣:社内で実験的にTwitterを使い始めてはいたのですが、会社としてちゃんと始めようとなったときに、PR担当が当時は私ひとりだったので、なかなかつきっきりになることが難しく、外部の企業と協業というかたちで、投稿だけはおまかせしながらスタートしました。

ル・クルーゼを通した楽しい体験をお客さまが話したいと思っていることをmixiのコミュニティやブログなどを通じて肌で感じていたので、お客さまが自由にお話しできるプラットフォームを用意すべきだと思っていたんです。

グローバルでの連携も大切に

Q. ソーシャルメディア活用についてグローバル間で連携をとることは?

木下:ありますね。アジア圏(韓国・台湾・香港)にそれぞれソーシャルメディアの担当者がいるので、必ず週報で情報共有をしています。Pinterestはアメリカの次に日本が始めたのですが、それを知って香港でも使い始めました。

頼廣:あとはグローバルの会議が年に1回あり、その中でソーシャルメディア・コミッティが開かれますので、アジアだけではなくアメリカなどの進んでいる国の成功事例を共有しあっています。普段の運用の中でも、アメリカのFacebook本社のカフェテリアで、ル・クルーゼの製品がたくさん使われている映像を偶然テレビで見かけて、すぐにアメリカに連絡をして写真を送ってもらったり、スウェーデンからル・クルーゼで焼いたパンの写真を送ってもらったりして、ソーシャルメディアに投稿するネタのやり取りもありますね。

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女性に人気のル・クルーゼ、でも機能面を知らない人が意外と多い

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

1983年生まれ。成蹊大学経済学部卒業。大学卒業後、大手IT企業にてレンタルサーバーサービスのマーケティングを担当。その後、モバイル系ベンチャーにてマーケティング・プロダクトマネージャーを務める傍ら、ライター業を開始。旅行関連企業のソーシャルメディアマーケターを経て、2011年1月Writing&Marketing Com...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/06/07 10:00 https://markezine.jp/article/detail/15793

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