2011年 「戦国時代」に突入
2011年はゲームだけのランキングが公開されなかったので、非常に特徴的なトップセールスランキングを見てみたいと思います。
トップセールスランキング30位中、実に26本がゲームであり、さらに20本が無料で提供されています。またメーカーを見ても、大手ゲームメーカー以外にGREEやDeNAはもとより、海外メーカーや弊社のような今までゲームをつくっていなかったメーカーも存在します。これだけを見ても、2011年にApp Storeにおけるスマートフォンゲーム市場が激変したのがわかります。
多くのメーカーが参入したのも大きな変化ですが、ビジネスモデル自体が変化しています。これによって爆発的に市場が伸びる前夜、それが2011年でした。
2012年 「フリーミアム」モデルへの変化、加速
そして2012年。今年はどうなっているのでしょうか。2011年にならいトップセールスランキングのみ見てみたいと思います。
7月1日のトップセールスランキング30です。ご覧のように「LINE」以外の29本はゲーム。そのうち無料のものは27本です。課金モデルを見ると、2011年は体験版を遊んでもらった上で、面白いと思った人に課金登録してもらい、すべてのコンテンツにアクセスできるようにするロック型コンテンツが多かったのに対し、今年はすべてのコンテンツを無料で提供して、必要なときに必要な額だけ課金するアイテム課金型のゲームが多いのも特徴です。そしていわゆるソーシャルゲームがランキングをひしめき合っており、フィーチャーフォンからスマートフォンに本格的に戦場が移り変わってきました。
たった半年とはいえ、2011年末以降の流れが加速し、さらにゲームメーカーとタイトルのどちらもが、入れ替わりが激しくなっているのがわかります。
