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ページに映えるキラーショット撮影方法

プロカメラマン直伝「キラーショット」撮影法 サイト、ソーシャルメディアのコンセプトを伝える写真撮影の準備


コンセプト、ターゲットに合わせて絞込み、より具体的な設計図を描く

 いくつかキーワードが出てきたら、誰が聞いてもある程度特定されたものを思い描くことができるところまで絞り込みます。具体的に言えば、「ある都市の風景」ではNGで、「博多のシンボル」ならOKです。

 さらに具体的にしていきます。先に例に挙げた「博多のシンボル」であれば、「もつ鍋」や「博多ラーメン」のような食べ物や、「福岡タワー」のような建造物もあるでしょう。思い浮かぶものはすべて、リストアップしていきます。

例えば「博多のシンボル」というキーワードが上がった場合、何人かはきっと「もつ鍋」を思い浮かべるはず。
このようにキーワードから思い描く絵柄をリストアップしていきます。

 キーワードが出尽くしたら、今度は逆に絞り込みです。一度原点に立ち返り、コンセプトを見直しましょう。このステップである程度、数が減ります。

 次に、「ターゲット」や「目的」を意識して取捨選択を行います。プライベートなアカウントであればその人の趣味嗜好でかまわないのですが、企業のアカウントやサイトではマストです。

 ここまで絞り込んだら、最後にどのような絵柄で写真に撮ればいいかをイメージしていきます。イラストが描けるのであれば、絵コンテを作りたいところ。これにより、別の担当者に撮影してもらっても、コンセプトから外れることがありません。絵コンテが難しい場合は、できるだけわかりやすくポイントをリストアップします。

 このときに、背景も決まっているとさらにいいでしょう。撮影時の場所や演出効果に直結するからです。イメージが具体的であればあるほど現実化(映像化)しやすくなります。

 ここまでの流れをおさらいしましょう。

  1. サイトや記事のコンセプトからキーワードを洗い出す
  2. キーワードから思いつく被写体をできるだけリストアップする
  3. コンセプトに立ち返り、ターゲットや目的にあわせて被写体をさらに絞り込む
  4. 絞り込んだ被写体をどのような図柄にしたいかをイメージする

 いわば、写真の設計図を作ってきたわけですが、この設計図がキラーショットの撮影には欠かせません。現場でさらにイメージが膨らみ、設計図通りに出来上がらない場合もありますが、その場合も、方向性を示すのに重要な役割を担っています。

 次回は、「撮影の準備」についてお届けします。

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この記事の著者

瀬川 陣市(セガワ ジンイチ)

フォトグラファー、写真撮影講師。米国ウィスコンシン州立大学等で写真を習得。帰国後、商業写真撮影、フォトカードグッズ制作など広く写真を使った活動をする。旅写真など紀行物撮影を得意とする。企業、団体からのピンポイントに応じた写真撮影講座、執筆を展開中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/10/22 10:23 https://markezine.jp/article/detail/16555

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