プロのカメラマンでなくても「キラーショット」は撮影できる
ソーシャルメディアや企業サイトにおいて、重要なコンテンツとなった「写真」。アクセス数やその後のテキストを読み進めてもらえるかどうか、写真次第だといっても過言ではないでしょう。マーケターの皆さんも、ご自身で写真を撮る機会も多くなっているのではないでしょうか。
毎回プロに発注するほど潤沢な予算があるところは限られているでしょうし、素材用の写真を使うと本文との温度差の違いが如実に表れてしまい、逆効果になることも。担当者や制作者自らが、「ページに映える写真」を撮るテクニックを身につけたいところです。
そこで今回から「ページに映えるキラーショット撮影方法」と題した連載講座をお届けします。ここでの「キラーショット」とは、技術的にうまい写真や芸術作品ではなく、伝えたい内容を表現した写真のことを指します。
サッカーの「キラーパス」が決定的なゴールのアシストを指すことから、そのページ内容を最上とするためにアシストする「キラーショット」としました。本連載ではその撮影ノウハウをお届けします。初回となる今回は、撮影準備についてです。
コンセプトから関連キーワードを掘り起こし、可能性を広げる
ソーシャルメディアアカウントや企業サイトを運営する際、そこには必ず「コンセプト」があるはずです。つぶやき1つひとつについてそこまで突き詰めないかもしれませんが、それでも「伝えたいこと」があると思います。キラーショットにも、「伝えたいこと」がなくてはなりません。
では、それをどう定義するか。まずは、企画書などから、掲載ページのコンセプトをきっちりと把握しましょう。その上で、思いつくキーワードを徹底して洗い出します。マインドマップのような手法を用いてみるのもひとつです。外に出るなどして実際にモノを見て、アイディアが浮かぶ場合もあります。
さまざまな手法で関連するキーワードを探り、被写体の候補を増やしていきましょう。