「マネジメント」しないと把握が大変
「利用したい外部ツールから~」と表現すると少しややこしいですが、自分の管理するWebサイトへ対してあなたが行うことは、要は「指示された同じHTMLタグを全ページの同じ場所へ入れていくだけ」です。作業として見ればとても単純で、比較的間違えにくい内容ですね。
さて、ではそういったタグを管理する必要は、果たしてあるのでしょうか。
答えは、「管理しないと後が大変」です。
なぜかというと、Webサイトへ埋め込むタグは、必ずしも全ページでまったく同じタグであるとは限らないからです。
例えばアクセス解析ツールの例を挙げると、全ページのアクセス計測を行いつつ、特定のページ(購入完了ページやお問い合わせ完了ページなど)にユーザーがアクセスした際には「コンバージョン(成果)」と見なして特別な設定を行いたい、といったことも考えられます。このような特別扱いのページでは、ページへ埋め込むタグも他のページとは変える必要が出てきます。つまり、埋め込むタグが全ページで共通ではなくなるのです。
1ページでも例外なパターンがあると、きちんと記録しておかなければ後で編集などする時に「うっかり」見落としてしまう可能性があります。

また、利用する外部ツールが1つだけとも限りません。アクセス解析ツールを入れているだけであればシンプルで分かりやすいですが、利用するにあたってタグ埋め込むが必要なツールは、アクセス解析ツールだけではありません。さらに場合によっては、色々な切り口からアクセス解析を行うために、GoogleAnalyticsとSiteCatalystなど複数のアクセス解析ツールを導入することもあるかもしれません。
このように、もし今は「管理するまでもなく分かりやすい状態」だったとしても、いつまでもそうであるとは限らないのです。
タグマネジメントを始めてみよう
今が複雑でなくても、後々、複雑になった時のために。今が複雑ならばなおのこと、把握しやすくするために。タグを管理していきましょう、というのが「タグマネジメント」の考え方になります。

「ここに表示されてる○○○のデータって、どのページのを計測してるの?」「△△△ってツールが良いって噂聞いたんだけど、うちのWebサイトにも入れてる?」「ねぇ、今あのページって×××のデータ計測してたっけ?」など、上司や他部署の人に訊かれても、日ごろから情報を整理整頓をしておけば、いざという時に調べ回らずにすむようになります。
今回の記事では、タグマネジメントの概念について触れてきました。次回は実際にタグマネジメントを始めていく具体的なアクションについて解説していきます。