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LINEマーケティング活用企業特集

ソーシャル会員1,000万人を目指す、ローソンのLINE活用術に迫る!【第1弾:ローソン】


公式キャラクターの認知度向上のメリット

 公式キャラクターの認知度が上がると、どんなメリットがあるのかたずねたところ、「公式キャラクターの力があるからこそ、様々な会社からあきこちゃんとコラボしたいという話をいただけます」と白井さんは説明する。

 「最近、オウンドメディアの強化、自社のメディア化するというキーワードがありますよね。ローソンとしてパワーキャラクターを持つ(育てる)ことによって、BtoCだけでなく、BtoBの仕事の広がりも生まれます。商談や交渉もできますし、『あきこちゃんだから』ということで面白い企画を実現することができます」(白井さん)

 公式キャラクターのあきこちゃん効果もあり、アーティストの安室奈美恵さんとFacebookでコラボレーションをローソンは実施した。これはローソンの公式キャラクターに影響力があるからこそ、実現した企画と言えるだろう。

 そして次なる策として、12月25日よりPontaスタンプの提供を開始した。Tカードを凌ぐ、5,000万人を超える会員を抱えるPontaカードをローソンは活用しているが、関東圏での認知が低いという課題を抱えている。スタンプはLINEユーザーの反応がとてもよく、Pontaというサービスの認知度を高めるために施策を実施した。「PR効果的なところも含めると、相当な換算値になるのでは」と白井さんは語る。

「LINEで人が動く」店舗に押し寄せた人の波が本社まで波及

 様々な新しいメディアでの施策に一早く取り組むローソン。Webマーケティング施策におけるそれらとLINEの使い分けについてたずねた。

 「どちらかというとLINEは、あまりセグメントもできないですし、マス広告に近いと捉えています。LINE自体がFacebookと連携したこともあり、今後はツイッタ―やFacebookのページへの誘導もできるそうなので、相乗効果を高めていきたいですね」(白井さん)

 また、「実績から、LINEで人が動く実感はありますね。1メッセージを送ることで、数万人の方が動いてくれています」と白井さんは語る。

 LINEのクーポンを配信すると、毎回数件はお店から問い合わせがくるそうだ。LINEのユーザーが動いて、お客さまとしてローソンのお店に来店する。これは都心だけではなく、地方でも同様の現象が起きている。そして各々の店舗という現場で起きた波が、東京の本社まで伝わってきているということなのだ。

 ローソンは現在、ソーシャルメディア会員数トータル1,000万人という目標を掲げている。今後もその目標に向かって、「LINEに新しいサービスができるとお話をいただいたら、そこに乗っかってどんどん施策を試していきたいですね」と白井さんは展望を語る。

 既存のマスメディアともインターネット広告とも違う、まったく新しいメディアであるマーケティングプラットフォームとしてのLINEの可能性をいち早く見出し、活用に取り組むローソン。一方、サービスを拡大し、変容し続けるLINEは、オンラインとオフラインをつなぐマーケティングプラットフォームとしての可能性をさらに広げつつある。その可能性を模索し、挑戦していく企業の姿を引き続き追っていきたい。

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この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

★編集...

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MarkeZine(マーケジン)
2013/01/18 12:36 https://markezine.jp/article/detail/16992

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