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Excelビジネス統計~アンケートの設計と分析~

平均点が違う国語/化学のテスト80点を評価するには? Excel関数「STANDARDIZE」でデータを基準化しよう


Excelで基準化するにはExcel関数の「STANDARDIZE」で

 それでは、いよいよ缶コーヒーのデータを基準化していきます。

 全部のデータを、セルごとに(データ-平均値)÷ 標準偏差を計算すると大変なので、基準値を求めるSTANDARDIZE関数を使います。

Excel関数「STANDARDIZE」の手順

1.生のデータの「コク」「香り」「酸味」のそれぞれの平均値、標準偏差を求めておきます。

2.基準化した後のデータを記入できる枠だけ先に作っておきます。この時、平均と標準偏差にも関数式だけ入れておきましょう。

3.「コク」と「Sマルタ」のセルを選択した状態で、[数式]タブの[関数ライブラリ]の[関数の挿入]をクリックします。[関数の分類]の[統計]を選択し、[STANDARDIZE]を選び[OK]をクリックします。

4.ダイアログに従い、[x][平均][標準偏差]を指定して[OK]をクリックします。

5.基準値=-0.116247639が出力されます。

慣れてきたら関数の直接入力で! F4キーで絶対参照すると便利

 慣れてくると、関数を直接セルに入力する方法をおすすめします。1度計算した値を「Sマルタ」から「WANDA無糖」までドラッグして使いたいのですが、このままでは求まりません。

 元のデータの平均(B12)と標準偏差(B13)は必ず同じセルを参照しますので、ここは絶対参照にしましょう。絶対参照にするには、指定したセルの番地に$マークをつけます。この場合、以下のように入力します。

=STANDARDIZE(B2,$B$12,$B$13)
=-0.116247639

 ちなみに、B12のセルを選択してからF4キーを押すと自動的に$マークがつきます(または数式バー上で、B12を反転させてF4を押してもOKです)。

 同様にして、全部のデータを基準化します。

 基準化されたデータが完成しました!

 次回は、ここから各変数間の相関関係を求めます。

 今回は、手順1のデータの基準化をお伝えします。

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この記事の著者

末吉 正成(スエヨシ マサナリ)

株式会社メディアチャンネル 代表取締役。

慶應義塾大学経済学部卒。統計解析を駆使したWebマーケティングが専門。「見るサイト」から「使えるサイト」をモットーにWebサイトの付加価値を高めるコンサルティングを得意とする。

主著に「EXCELビジネス統計」(翔泳社)、「Excelでかんたん統計分析」(オーム社)、「事例で学ぶテキストマイニング」(共立出版)、「Excelでかんたんデータマイニング」(同友館)、「仕事で使える統計解析」(成美堂出版)がある。

所属:言語処理学会、日本行動計量学会、品質工学会

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2015/05/20 17:30 https://markezine.jp/article/detail/17026

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