2パターンのマーケティングへのデータ活用方法
「購買データから、そのユーザーのライフスタイル・趣味嗜好・価値観がみえてくる。データを解釈することで、人→物→人をつなぐ。このような考え方がキーポイントだ」と渡部氏は語る。
データをマーケティングに活用する方法は、データを解釈するパターンと、解釈せずにそのまま使うパターンの2種類ある。
1、データを解釈し、マーケティングクラスターを生成する
例)節約志向クラスター、贅沢志向クラスター
2、データを解釈せずデータ項目を指定するパターン
例)ミネラルウォーター購買者(対象商品を購買した人をターゲティング)

たとえば、皆さんの手元にブラウニーとコーヒーを一定量買った人のデータがあるとする。 そのデータをどう活用するかで考えていこう。
1、データを解釈しないパターン
「コーヒーを買った人にはブラウニーをお勧めする」という、いわゆるEコマースサイトなどでのレコメンドのこと。解釈をせずに、そのままデータを使うパターン。
2、データを解釈するパターン
データをもとに、そのユーザーの性格を分析し、解釈したうえでマーケティングに活用するパターン。人まで捉えることで、各ユーザーの性格に合わせて、その人に刺さるメッセージを広告で使い分けるなど、活用用途が幅広く、様々なマーケティングの場面で活用することができる。
「どちらのパターンがいいか悪いかではなく、両方の強み・弱みを活かした使い分けが重要だ」と渡部氏は語る。

「ビッグデータを解釈すると、消費者群のライフスタイルが見えてくる。そして、購入データから人を紐づけて集客することで、ターゲットとする顧客層を集め、共通のライフスタイルを持つであろう人たちを結び付けることができる。これが人→物→人をつなげる方法だ」(渡部氏)
