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「Google アナリティクス リマーケティング」が変える広告と解析の世界

「コンバージョン率3%」、残りの97%はどうする?
ウェブサイト目的別 かんたん リマーケティング活用法

未コンバージョンユーザーのリマーケティングリストをつくる

 では、具体的にGoogle アナリティクスリマーケティングで、未コンバージョンのリマーケテイングリストを作成していきます。

 リマーケティングリストは、AdWordsへリストを保存後に複数のリストを組み合わせて、カスタムリストを作成することが可能です。未コンバージョンユーザーのリストを作成するには、訪問した全ユーザーのリストを作成し、コンバージョンユーザーを除いたカスタムリストを作成します。リスト作成は、Googleアナリティクスで行い、カスタムリスト作成は、AdWordsで行います。

未コンバージョンリスト作成手順

  1. 訪問全ユーザーのリマーケティングリストを作成(Googleアナリティクス)
  2. コンバージョンユーザーのリストを作成(Googleアナリティクス)
  3. カスタムリストを作成(1と2の組み合わせリストを作成)(AdWords)

 では、順番に説明していきましょう。

手順1 訪問全ユーザーのリマーケティングリストを作成

 Google アナリティクスでリマーケティングリストを作成します。まずは、全訪問ユーザ ーのリスト作成です。

※画像をクリックすると、拡大表示します。

手順2 コンバージョンユーザーのリストを作成

 次に、コンバージョンしたユーザーのリストを作成します。このリストの作成には、事前 にGoogle アナリティクスでゴールの設定(目標設定、コンバージョン設定とも呼びます。)が必要になります。

※画像をクリックすると、拡大表示します。

手順3 カスタムリストを作成

 最後にAdWordsの管理画面で追加されたリマーケティングリストを組み合わせていきます。まず、AdWordsにさきほどGoogle アナリティクスで作成したリストが追加されて いるか確認します。

※画像をクリックすると、拡大表示します。

 次に、追加されているリストのカスタムの組み合せを作成します。

※画像をクリックすると、拡大表示します。

 全ユーザーのリストからコンバージョンしたユーザーを除く組み合せリストを作成。

 保存すれば、リマーケティングリストの完成です。これで、リマーケティングをこのユーザーリスト向けに出稿できます。(リストのサイズは、100以上でないとリマーケティングが開始されないので、ご注意ください。)

ウェブサイトにおけるコンバージョン率

 ここまでは、サイトの目的別にリマーケティングリストの具体的な作成法をまとめました。ここからは作成にあたり、少し考えておくべき点をまとめます。

 ウェブサイトにおけるコンバージョン率は、いろんな見方がありますが、当職の個人的な経験も踏まえ、今回はウェブサイトに目的を持って訪問してきたユーザーの訪問数の3%がコンバージョンユーザーと定義します。(ウェブサイトごとにコンバージョン率は違いますので、サイトに合ったコンバージョン率でお考えください。)

 コンバージョン率については、業種別など、さまざまな調査がなされていますので、ご参考ください。

 これらの調査の中でも、2~10%がおおよそのコンバージョン率というデータが出てきます。

 3%がコンバージョンユーザーであるのならば、残り97%のユーザーがコンバージョンしていないユーザーです。この残り97%のユーザーがリマーケティングで獲得できる可能性があるユーザーです。この97%のユーザーは、少なくとも1度はなんらかのきっかけで興味を持ち、サイトへ訪問したユーザーです。もう一度、訪問を促す、きっかけを与えることで貴社の顧客になる可能性が非常に高いユーザーと考えることができます。

次のページ
リマーケティングリストと広告クリック率

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この記事の著者

山田 輝明(ヤマダ テルアキ)

NRIネットコム株式会社 クラウドテクニカルセンター 副センター長 兼 営業DX推進担当

2009年にNRIネットコムに入社。デジタルマーケティング事業を立ち上げ、特にGoogleアナリティクス、デジタル広告に関するビジネス拡大に注力。2018年にNRIネットコムから一旦退出し、株式会社MeeCapを設立、スタートアッ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/03/01 11:00 https://markezine.jp/article/detail/17300

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