SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

世界各国のマーケターがSLCに集結!「Adobe Digital Marketing Summit 2013」

楽天経済圏における、グローバルウェブ解析ガバナンス戦略に迫る!

 今年のAdobe Summitでは、アジア圏のユーザー企業としては初めて、日本から楽天がブレークアウトセッションに登場した。社内英語公用語化を推進する楽天のウェブアナリティクスグループ マネージャー、鈴木浩司氏が同社の国内外のグループ企業内で推進しているウェブ解析のガバナンス(組織・仕組み化)について講演を行った。(バックナンバーはこちら)

楽天ビジネスのポジショニングを示す4つの数字

 まず初めに、鈴木氏は日本における楽天ビジネスのポジショニングを示す4つの数字を提示した。

楽天株式会社 ウェブアナリティクスグループ マネージャー 鈴木浩司氏
楽天ビジネスのポジショニングを示す4つの数字

【85】日本のインターネット人口における、楽天ユーザーの占める割合は85%
【81】楽天会員数は81ミリオン(=8,100万人)。約1億2,800万人の日本の人口の6割強を占める
【4】楽天グループ全体の流通総額は4トリリオン(4兆)円
【42】2012年に楽天市場で販売された麺をつなぎ合わせた長さは、地球42周分

 そして次に、米国のコマースではめずらしいビジネスモデルである、楽天独自のBtoBtoCモデルについての説明を始めた。特に、日本の楽天ユーザーにはおなじみの、楽天店舗の縦に長い商品説明ページが『Emotional approach(感情に訴えるアプローチ手法)』として紹介されたことは非常に興味深い。

 というのは、米国のコマース業界においては最適化手法のスタンダードとして、“above the fold(スクロールしないで見える範囲)”ルールが浸透しているのだ。よって多くのコマースサイトでは“Call to Action(行動喚起)”、すなわち『購入ボタン』はスクロールしないで見える範囲に設置されていることが多い。それに対して、かなりスクロールしなければ購入ボタンが見えてこない楽天の商品ページは、米国のベストプラクティスの真逆をいくことになる。

 実際、セッション後半で紹介された分析データに基づく最適化事例として、商品写真中心のシンプルな商品ページを“感情に訴えかける(Emotional)”商品ページに変更したところ、コンバージョン率が1.9%から5.1%に改善されたと発表した。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
楽天経済圏におけるウェブ解析ガバナンス戦略

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
世界各国のマーケターがSLCに集結!「Adobe Digital Marketing Summit 2013」連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

大山 忍(オオヤマ シノブ)

米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併し、アフィリエイトシステムの開発企画やマーケティングマネージャーを務める。2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベストプラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2013/05/15 10:00 https://markezine.jp/article/detail/17437

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング