Twitterのタイムライン、Facebookのニュースフィード、常に流れていく川のようなインターフェイスによって、サイト構造、そしてWebのコミュニティサービスは大きく変わりました。今回は、ソーシャルメディアの歴史を振り返りながら、これらの機能についてモーリ・タロー氏が考察します。
自分の黒歴史と向かい合う、Twitter「全ツイート履歴」
2013年3月末現在、日本のソーシャルメディア利用者の間で空前の大ブームといえば、なんといってもTwitterの「全ツイート履歴」だろう。
自分が過去につぶやいたすべてのツイートを、ちゃんと整形されたHTMLファイルの固まりでダウンロードできるというステキ機能である。昨年末に英語ユーザーから提供されはじめ、Twitterが7周年を迎えた3月22日に日本(を含む12言語)でも利用できるようになった。
日本でも多くのTwitterユーザー、とくに利用歴の長い古参ユーザーがこぞってダウンロードし、自身の黒歴史と対面してそっとブラウザを閉じたり、体調を壊して寝込んだりしているという。
筆者は2007年4月の第一次ブーム当時からTwitterに参戦しているが、ログを見返すと初日のツイートはほぼすべて「どうすれば日本語がツイートできるか?」の実験に当てられていた。だいたい周囲のひとに聞いても同じ様子で、そういえば当時は半角空白文字を混ぜて調整しないと日本語が投稿できないステキなサービスだった。
よもやそんな雑なサービスが、日本人の情報インフラを左右するまでの存在になろうとは……。
9周年を迎えたmixi
そんな感慨にふけっていると、国内SNSの雄であるmixiも3月21日から「9周年ありがとうキャンペーン」を始めており、25日には笠原健治社長が「mixi、9周年をむかえて」というメッセージまで発表していた。
mixiの歴史は、日本国内ではソーシャルと言われるサービスの歴史とほぼ重なっていて(海外でも早すぎたSixDegrees.comを除いてFriendsterから考えてあまり変わらない)、つまりSNSそのものが随分と年月が経っていたことに気付かされる。
とは言え、mixiの開始から9年というのは妥当な気がする。この9年間でGREEとのユーザー獲得競争、ソーシャルゲーム大流行、黒船Facebook襲来など、なんだかんだいって日本のSNS界はmixiをキーに回ってきた印象がある。
しかし、mixiローンチの2年後にはもうTwitterが始動しており、しかもそれから7年が経っているのには驚く。なぜならTwitterは基本的にひとつのこと、つまりツイートやら外部サービス連携の投稿ログやらをタイムラインに流していく、要はアクティビティをフィードする機能しか持っておらず、当時それが新鮮であったのと同じように、今でも古びないで大量のツイートを運び続けている。改めて息の長さに驚く。
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モーリ・タロー(モーリ タロー)
フリーダムなIT系編集者・ライター
90年代半ばからIT系書籍編集者として『FreeBSD徹底入門』『ウェブログ入門』『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』などを手がける。
2008年に独立し、ソーシャルメディア、オープンソース関連を中心に執筆活動を行う。
2012年4月から、株式会社はてな シニア・エディター。●hatena: http://www.hatena.ne.jp/mohri
●twitter: http://twitter.com/mohri
●Facebook: http://www.facebook.com/imkt5l※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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