フォントサイズとコンテンツ表示エリアサイズの違いによる印象評価
ユーザーを無作為に3つのグループに分け、タブレット端末(7インチ、7.7~7.9インチ、9~10.1インチ)で以下のフォントサイズとコンテンツの表示エリアサイズ(下図青枠部分)が異なる9種類のサイトにアクセスしていただき、質問に回答していただきました。
タブレットユーザーが読みやすいと感じるフォントサイズは16px
タブレットユーザーにフォントサイズとコンテンツの表示エリアサイズが異なる9種類のページを閲覧していただいたところ、サイトC-2(フォントサイズ16px、コンテンツ表示エリアサイズ550px)において「拡大しないで読んだ」ユーザーが67%となり、最も多い結果となりました。
また「最も使いたいと思ったサイト」を尋ねた結果、年代別に見ると9~10.1インチユーザーの20~39歳ではフォントサイズ14px、40~59歳では16pxの支持が多く、一方、7インチユーザー、7.7~7.9インチユーザーは年代に関係なく16pxが最も支持される結果になりました。(※PCサイトの一般的な本文フォントサイズは12px~14px程度)
9~10.1インチのタブレットユーザーは、縦・横関係なく拡大せずに文章を読む
7インチユーザー、7.7~7.9インチユーザーは、横持ちで文字を読むと、縦持ちの場合よりも拡大しないユーザーが多くなる傾向が見られました。
また、9~10.1インチのタブレットユーザーは、コンテンツエリアが650px、550pxのサイトにおいては、縦持ち、横持ちに関係なく、拡大せずに閲覧しているユーザーが多い一方で、コンテンツの表示エリアが450pxのサイトでは、横持ちの拡大率が上がる傾向が見られました。
これは、横持ちで画面幅が広くなるとコンテンツ以外のエリアも大きくなり、視界に入ってしまい読みにくいため、拡大操作でコンテンツだけを表示させてから文章を読んでいるユーザーが増えると推察できます。