レアアイテム「スタジアム風の床」で球場へ誘引するO2O施策
――世界観の構築にあたり、特にどんな点にこだわりましたか?
高盛 アメーバで女子プロ野球の存在を知って興味を持ち、最終的には球場に足を運んでもらえればと思っているので、実際のスタジアムの雰囲気やユニフォームなどのアイテムに忠実に、かつアメーバピグユーザーが好むかわいらしさとバランスを取れるように留意しました。企業とのコラボ企画の際にはいつも配慮する点ですが、今回は背尾さんから「ユーザーに喜んでもらえるものを」と承っていたので、僕らなりに最適だと考えるデザインで提案させてもらいました。
背尾 出来上がったスタジアムを見てビックリしましたね。ここまでリアルな球場がアメーバピグ内に誕生したという印象で、かなり満足しました。
――具体的に、球場へ誘引するO2O(Online to Offline)施策はあるのですか?
高盛 キャンペーン期間中に球場に来てくれた人に、自分のアバターの部屋に設置できる限定ピグアイテム「女子プロ野球スタジアム風の床」を提供しています。アメーバピグではいろいろとレアなコラボアイテムを展開していますが、希少価値が高いので、コアなユーザーは強く反応してくれます。今回も、お部屋の床がスタジアム風になるというシュールさが面白く、興味を持ってもらえたようです。
バーチャル→リアル、リアル→バーチャルの相互送客
――「床」をプレゼントするというアイディアはどういうところから生まれたのですか?
高盛 これは、女子プロ野球機構さんとのブレストからです。野球コンテンツとタイアップすること自体、アメーバピグでは初めてだったので、ユニフォームやキャップなどのアイテムと組み合わせたときにアメーバピグとして一番野球を表現できて、かつレアなものは何かと話す中で挙がりました。
――それはどのような仕組みでもらえるのですか?
背尾 今年から「エイエイオー・カード」という、好きな写真を野球カードにできるオリジナルサービスを開始しました。選手やスタッフも名刺代わりにもっていたり、試合当日は選手とファンの方との交換会なども実施しています。今回は、来場者の方へキャンペーンカードをプレゼントし、そこに記載したシリアルナンバーをピグ上で入力するとアイテムがもらえるという流れになっています。
――そうすると、球場に来た人からアメーバピグへの送客、つまりO2Oの流れも起こるわけですね。
背尾 ええ、それも今回の狙いの一つです。先ほど球場でも企画を告知しているとお話ししましたが、選手たちにも実際にアメーバピグに登場してもらって交流するイベントなども今後予定しており、8月19日のキャンペーン終了までにもっと相互の送客を強化できればと思っています。アメーバピグ内のスタジアムにはインタビューコーナー(お立ち台)もあるので、活用したいですね。