NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションが運営するインターネットアンケートサービス「gooリサーチ」は、映画館での映画鑑賞について調査を実施した。
2011年の日本の映画興行収入は、対前年比で約2割の減収の1812億円(日本映画製作者連盟調べ)であった。直近1年以内に映画館で映画鑑賞をした人は全体の5割弱。その中でも20代以下の女性の鑑賞率は6割と高く、逆に60代以上のシニア層の鑑賞率は3~4割と低い傾向であった。
また近年、映画配給会社、興行会社はTwitter、Facebook等のソーシャルメディアを活用したプロモーションに力を入れている。映画館鑑賞者は映画のクチコミ情報にどのくらい接触しているのか。映画を観る前にインターネット上で接触する情報を他の映画情報と合わせて聞いてみると、「クチコミ(評判)・感想」の接触率は19.1%であった。
映画のクチコミ情報関して、ユーザーが見た(接触した)サイトとしては「映画ポータルサイト」が突出して多く62.0%であった。Twitterをはじめとするソーシャルメディアは10%前後に留まっている。一方で、クチコミ情報を発信したサイトとしては「Twitter」(41.5%)をはじめとするソーシャルメディアが上位を占めた。このことから、ソーシャルメディアは、ユーザーにとって、映画クチコミ情報の「収集」よりも、「発信」ツールとしての利用の方が強いことがうかがえる。
【調査概要】
調査対象:「gooリサーチ」登録モニター
調査方法:非公開型インターネットアンケート
調査期間:2013年5月23~29日
有効回答者数:3,189名
回答者の属性:男女別、10代~70代の各世代を均等回収
【関連記事】
・世界の広告費、前年度比4.3%増加~映画とインターネット広告出稿急伸【ニールセン調査】
・「3D映画」否定派が支持派を上回る
・ワコール、「ぽちゃカワ」女子向けブラをネット限定発売
・サイバーエージェント、10代女子向けスマホ専用無料メッセンジャーサービス提供開始
・「ありがとう」と伝える代わりにお菓子を渡す 【電通総研調査】