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この人に聞きたかった!「ドロップシッピングの上手な儲け方」


 ドロップシッピングで儲けるためには、まず商品選びが重要になります。先ほど申しましたように、Seesaaドロップシッピングの場合、商品を約25万点用意していますが、この中から何を売るか決めなくてはなりません。例えば私なら健康食品を選ぶかもしれません。なぜなら健康食品はお客さんに紹介できる商品の数が多く、ニーズもある。なおかつ比較的粗利が多くとれるジャンルでもあるからです。あまりご存じの方は多くありませんが、実は健康食品というのは原価が低く最も儲けを得やすい商品でもあるんですよ。

 私がアフィリエイトで生計を立てていた時には、売りたいものを売るのではなく、売れるもの…つまり、売れ筋のものを売っていました。自分がそれほど関心のないダイエット用の食品なども販売していました。

自分のサイトを持たなくても商品を販売することが可能

――Seesaaドロップシッピングには、他のDSPにはない機能があると聞きました。

 はい、Seesaaドロップシッピングには「直接販売機能」というものがあります。これは、セラーの管理ページから直接サプライヤーへ仕入商品の発注ができるため、金額だけを顧客と交渉して代理注文が可能になるのです。この機能があるので、セラーは例えば仕入れた商品をYahoo!オークションビッターズのようなオークションサイトに出品することができます(※オークションでの販売はオークション運営元の利用規約に基づきます)。落札価格が決定したらSeesaaドロップシッピングの管理画面から落札者へ商品を発送する指示を出します。

 オークションサイトに出品することで得られるメリットは、何といっても集客です。ネットショップの場合、とにかく自分のお店にお客さんが見にきてくれないと、販売することはできません。だからどのネットショップもネット広告やSEO(検索で自分のサイトが上位に表示されるよう工夫すること)対策を講じるのですが、発想を変えて、販売する場所をオークションサイトに移せば自分のサイトには来てもらわなくてもドロップシッピングを使っての商品販売が簡単に出来てしまいます。オークションサイトはものを買いたい人が集まる場所なので、集客力は問題ありません。しかもオークションサイトに出品するだけなら、売り場を持っていない人でも出品できます。もしかしたら売れ筋の定番商品を出しておくだけでも売れるかもしれないですね。

シーサー株式会社の池永氏 SeesaaDSのプロジェクトを担当している
シーサー株式会社の池永氏 SeesaaDSのプロジェクトを担当している

 ただし卸値と同価格でオークションに出品すると、その額で落札されてしまった場合には儲けが出なくなってしまうので、利益として確保したい分は、あらかじめ上乗せしておいたほうがいいでしょう。またオークション会社に支払う手数料も自分で払う必要があります。例えばヤフーオークションだと落札された場合の5%は手数料としてとられます。1万円で落札されると500円です。この費用も考慮して価格設定をしましょう(ヤフーオークションでは、それ以外にも1商品の出品ごとに10.5円と月額のプレミアム会員費294円が必要になります)。

 この直接販売の面白いところは、売り場はWeb上のセルスペースだけとは限らない点です。つまりリアル店舗でも販売できるということです。すでにリアル店舗で在庫をもっている店舗さんが、在庫を持ちきれない場合の補完としての利用ができます。例えばリアル店舗でシーサーDSを使って仕入れた商品を、カタログにして店舗に置いておきます。来店したお客さんがそのカタログを見て「これを買いたい」と言えば、Seesaaドロップシッピングの管理発注ツールから発注できるのです。

「今は、アフィリエイトが日本に入ってきた時と似ている」

――DSPは今後どのような形で国内で広がっていくでしょうか?

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儲けることができる人は何割?

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/10/02 15:30 https://markezine.jp/article/detail/1809

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