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マーケティングの未来を探求!MZ Day 2007レポート

【MZDayレポート】モバイルアクセス解析の際に押さえておきたい4か条とは


訪問者数は要注意
モバイル検索は過渡期として認識
機種情報をセグメントとして活用
2つのステージを意識する

 初めの「訪問者数は要注意」は、キャリアによってPVの解釈に違いがあるという点。特にドコモ端末からのアクセスは、訪問者数なのか延べのアクセス回数なのか解釈に注意が必要で、計測された数値は公式、非公式、ページの作り方で異なってくると指摘する。これはアクセス解析に使用する訪問者特定方法の「UID取得」がセッション途中で途切れ、PVが実際の訪問数より多くなるためだ。

 また、セッション中にSSLページにアクセスするとUIDは確実に途切れてしまう。こうした問題を解消するためには、訪問したユーザーにセッションID(SID)を付与し、UIDの情報と併せて解析する必要がある。そこで、どのページがSSLになっているか、SIDを付与しているかを把握すると共に、アクセス解析ツールにUID/SIDハイブリッド対応、SSL対応の製品を選ぶべきだとした。

 次の「モバイル検索は過渡期として認識」では、検索からのサイトへの進入率はPCサイトに比べて1/5程度と少なく、また、ドコモ端末では分析に必須の「リファラー」属性が賭けているため、自然検索ワードの分析ができないと指摘。今後のポイントは、リスティング広告の活用で、これによりドコモ端末経由でもキーとなる言葉が分かるとした。

 「機種情報をセグメントとして活用」では、ケータイの機種やキャリアで年代、性別といったユーザー層が異なる点を指摘。広告効率、集客効果を高めるには、ビジネスのターゲットに最適な媒体とキャリアの最適な組み合わせを分析することが大切という。

 最後の「2つのステージを意識する」では、ROI向上には「認知」と「リテンション」の2段階があるとした。認知ステージでは、とにかくユニークユーザー数を増やすため、モバイルサイトにとって特に大切なファーストインプレッションの重要性を説いた。リテンションステージでは、モバイルサイトの場合、ある程度ユーザーが増えると頭打ちになる傾向が顕著で、それがそのまま売上げの停滞となる。そこで、ユーザーの平均滞在時間、行動、セグメントを分析し、いかにサイトに滞留させるかの仕掛けに役立てていくことが重要と強調した。

 セッションの最後には、デジタルフォレストが提供するWebマーケティング分析ツール「Visionalist」を紹介し、人材派遣、コンテンツプロバイダ、美容、医療、教育、ITコンサルティングなどの分野での導入が多いと語り、講演を締めくくった。

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この記事の著者

木村 春生(キムラ シュンセイ)

コンピュータ・ニュース社(現BCN)記者を経て、フリーランス。主にIT分野におけるビジネス関連記事を寄稿。得意分野はサーバ/ストレージ、セキュリティ、BI(ビジネス・インテリジェンス)など。システム導入事例の取材が多い。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/10/25 16:34 https://markezine.jp/article/detail/1813

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