- 時期:2013年
- 国名:シンガポール
- 企業/ブランド:McDonald's
- 業種:飲食店
スマホひとつで、テーブルがサーキットに早変わり
今回ご紹介するのは、マクドナルドがシンガポールで展開する、子供をターゲットにした新キャンペーン。これまで子供たちの人気を集めてきたのは、ハッピーセットや郊外の店舗でよく見かけるプレイランド。そのほか有名キャラクターのおもちゃをプレゼントするなど、さまざまな工夫を凝らしてきました。
しかし今回は「Happy Table」と題し、おもちゃの内容ではなく店舗の“テーブル”に特別な仕掛けを施し、子供にとってより楽しい空間を作り出すことに成功しました。店内に入り、テーブルに向かうとそこには「Start Point」と書かれています。そこにスマートフォンをかざすと、なんとスマホが車に、テーブルが道路に変身するのです。
道路に見立てたテーブルの上で、スマホの車を自由に走らせることができます。
テーブルの角にくると「こちらに曲がってください」という標識がスマホの画面に表示され、道案内をしてくれます。さらに、マクドナルドのキャラクターが登場するゲームもあり、ますます子供たちを夢中にさせます。
この新しい試みはNFC(Near Field Communication)という技術によって可能となりました。NFCは数センチ程度の短いエリアを特徴とした通信システムで、スマートフォンなどの端末をNFCチップにかざすだけでデータ通信ができます。
それを応用して開発されたのがこのゲーム。店内のテーブルの裏にはNFCチップが貼り付けてあり、そのチップ同士が連携し、かざしたスマホと通信することで、ドライビングゲームを楽しめるというわけです。アプリをダウンロードしたり、QRコードを読み取るという面倒な手間が不要な点が大きな特長ですね。
このサービスは今のところシンガポールの一部の店舗でのみ実施されていますが、今後はアジア全体に順次拡大する予定だといいます。最先端のテクノロジーを用いて“マクドナルドの店舗でしか体験できないゲームを生み出し、楽しい空間を演出する”という企画。
小さい子供を持つお父さん・お母さんは、「マックに行きたい!」と子供にねだられることがますます多くなってしまいそうですね。『子供が来店したくなる仕掛け』のひとつとして興味深いケースでした。
動画はコチラ
マクドナルドのユニークな広告/プロモーション事例に関心のある方は、下記もご覧ください。
参考サイト
先週の紹介キャンペーン
記事転載元:AdGang